桜井戸

奈良県五條市五條1丁目、五條市五條新町伝統的建造物群保存地区（7.0ha）に選定される一角、櫻井寺の門前にある湧水が、桜井戸。街道と吉野川が交わる要衝ですが、空海が地元の人が川まで水を汲みに行く姿を見て、錫杖（しゃくじょう）の先で地面を掘り、水を湧き出させたという伝説の井戸です。

五條新町に残る共同井戸には空海伝説が

空海が諸国行脚の途中、水に困った里人を助け、錫杖の先で水を湧き出させたという伝説は全国各地に残されていますが、五條市は高野山への移動途中、空海が立ち寄ったという可能性も高い場所。

現在は広い水場に鯉などが放たれ、憩いの場になっていますが、かつては炊事、洗濯、井戸端談義などにも使われた場所です。