生駒ケーブル・コ1形(生駒山麓公園)

生駒ケーブル・コ1形(生駒山麓公園)

奈良県生駒市俵口町、信貴生駒スカイライン途中にある緑豊かな公園が、生駒山麓公園。生駒山上遊園地の開設に合わせて昭和4年に開業した大阪電気軌道(現・近鉄生駒鋼索線)・山上線の客車が生駒ケーブル・コ1形「いのり」で、平成12年に新型車両に更新されたため、公園内に静態保存されています。

近代化産業遺産にも認定されるレトロなケーブルカー車両

生駒ケーブル・コ1形(生駒山麓公園)

大正7年8月の生駒鋼索鉄道(山麓線)開業当時は木製の車両でしたが、山上線の開業にあたり、昭和3年1月に初代の車両の一部を使って、田中車輛工場(大正9年、田中太介が創業、現・近畿車輛)で新造されたのが(木造車両を半鋼製車両に)、コ1形「いのり」(車番は1)、「めぐみ」(車番は2)で、クロスシートになっていました。

晩年は現役最古のケーブルカー車両として注目されましたが、平成12年2月に廃車となり、コ1形「いのり」のみ、生駒山麓公園に寄贈されて静態保存されています。

定員115名、全長10.457m、幅3.593m、重さ9600kg。
生駒山参詣等関連遺産(近畿日本鉄道㈱生駒鋼索線)として経済産業省の近代化産業遺産「社寺参詣や温泉観光・海水浴に端を発する大衆観光旅行の歩みを物語る近代化産業遺産群」にも認定されています。
我が国初の営業用ケーブルカーの歴史ある車両ということに。

金剛生駒紀泉国定公園内にある生駒山麓公園は、本田技研工業系列の遊園地だった生駒テック(昭和36年〜昭和40年)の跡地を整備したもの。
広大な公園ですが、多目的広場の西、汽車型遊具のすぐ北側にあります。
ホームのような構造物もありますが、静態保存にあわせて築かれたもので、遺構ではありません。

生駒ケーブル・コ1形(生駒山麓公園)
生駒ケーブル・コ1形(生駒山麓公園)
名称 生駒ケーブル・コ1形(生駒山麓公園)/いこまけーぶる・こいちけい(いこまさんろくこうえん)
所在地 奈良県生駒市俵口町2088
ドライブで 信貴生駒スカイライン登山口ICから約3km
駐車場 生駒山麓公園駐車場(有料)を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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