大阪市道路元標

大阪市道路元標

大阪府大阪市北区梅田1丁目 、数多くの国道の起終点となるの梅田新道交差点の横(北西側)に立つのが、大阪市道路元標。昭和27年、新道路法が成立し、東京〜大阪間の国道2号が国道1号になった際に、現在の大阪市役所前からこの地に道路元標が移されています。

国道1号、2号、25号、26号、163号、165号、176号の起終点

街道が整備された江戸時代、大坂(現在の大阪)の街道の起終点は、東横堀川に架かる高麗橋(こうらいばし)で、明治時代には里程元標(りていげんぴょう)が設置され、西日本の主要道路の距離計算は高麗橋を起点に決められていました。

その後、道路法(大正8年)の制定で、大正11年、中之島の大阪市庁舎前に初代となる大阪市道路元標が設置されました。
旧道路法の道路法施行令による規定内容は、「府県庁、師団司令部、鎮守府、郡市役所または町村役場の所在地を国道、府県道、または郡道の路線の起点終点とするときは市町村における道路元標の位置によるものとする」ということで、大阪市役所が大阪市における道路の起終点となったのです。

昭和27年6月施行の新たな道路法で、道路元標は道路の附属物と、道路元標を路線の起終点にするなどの規定もないため、大阪市では、多くの国道の起終点となる梅田新道交差点に大阪市道路元標が移されました。
現在では道路元標もその重要性が薄れ、存在意義を失ったため、道路の拡幅時などで撤去が進んでいますが、道路の変遷がわかる貴重な遺構にもなっています。

大阪市では、国道の起終点が、梅田新道となったことから昭和28年、大阪市道路元標も現在地に移されています。
ちなみに、国道は、明治18年2月24日に番号が決められた際、東京・日本橋を起点に、各地の港(国際貿易港)への道とされたため、國道1號(東京ヨリ横濱ニ達スル路線)、國道2號(同大坂港ニ達スル路線)で、東京〜大阪は国道2号に、さらに大正9年4月1日の旧道路法で、國道2號は「東京市ヨリ鹿兒島縣廳所在地ニ達スル路線」となり、大阪は鹿児島に至る国道2号の途中となりました。
その後、昭和27年12月4日、新しい道路法の「路線指定」で、東京〜大阪は、一級国道1号となっています。

一般国道としては国道1号(東京〜大阪)の終点、国道2号(大阪市〜北九州市)の起点、国道25号(四日市市〜大阪市)の終点、国道26号(大阪市〜和歌山市)の起点、国道163号(大阪市〜上野市)の起点、国道165号(大阪市〜津市)、国道176号(宮津市〜大阪市)の終点になっています。

大阪市道路元標
名称 大阪市道路元標/おおさかしどうろげんぴょう
所在地 大阪府大阪市北区梅田1丁目
関連HP 大阪市公式ホームページ
電車・バスで 大阪メトロ東梅田駅から5分、JR北新地駅から徒歩6分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 大阪市教育委員会事務局総務部文化財保護課 TEL:06-6208-9166/FAX:06-6201-5759
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
名古屋市道路元標

名古屋市道路元標

愛知県名古屋市中区栄3丁目、広小路と本町通(ほんまちどおり)が交わる広小路本町交差点の東南角にあるのが、名古屋市道路元標。大正8年に制定された道路法(旧道路法)で当時の中区鉄砲町1丁目1番地設置されたもので、現在のものは本町通の整備に伴って

 

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