大分県佐伯市を流れる中江川のほとり、佐伯藩の船着き場だった船頭町にあるのが住吉御殿。もともとは佐伯城三の丸御殿の一部で、昭和45年に住吉神社に隣接する現在地に移築復元され、地域の公民館として利用されています。玄関と広間部分のみですが、藩主の居館として使われていた頃の三の丸御殿唯一の遺構として、貴重な存在。
三の丸御殿の玄関と広間部分が現存
江戸時代、佐伯藩の藩庁だった佐伯城は、寛永14年(1637年)、3代藩主・毛利高尚の時代に、藩主が幼少だったこともあって、近世城郭として城山の麓に三の丸を拡張、機能の中心を三の丸に移しています。
その際、藩主の居館となった御殿の一部です。
三の丸御殿は、明治6年におもな建物が破却された際にも残されていましたが、昭和45年、佐伯文化会館建築の際に、解体。
玄関と広間部分のみが移築されたのです。
佐伯城の遺構としては三の丸櫓門とともに現存する貴重なもの。
館内には、藩主の遺品や佐伯の歴史に関する資料も展示され、五所明神社の春の例大祭『神幸祭』の御旅所としても使われています。
住吉神社と御殿一帯には、ソメイヨシノが植栽され、桜の開花期には花見で賑わいます。
住吉御殿 | |
名称 | 住吉御殿/すみよしごてん |
所在地 | 大分県佐伯市船頭町11 |
関連HP | 佐伯市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐伯駅からタクシーで7分 |
ドライブで | 東九州自動車道佐伯ICから約3.8km |
駐車場 | 佐伯文化会館駐車場(200台/無料)を利用 |
問い合わせ | 佐伯市観光案内所 TEL: 0972-23-3400 |
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