由布院駅

大分県由布市湯布院町にあるJR久大本線（きゅうだいほんせん／ゆふ高原線）の駅が由布院駅（ゆふいんえき）。由布院温泉の玄関駅で、特急を含め全列車が停車。平成2年竣工の現在の駅舎は、地元大分市出身の建築家・磯崎新（いそざきあらた）のデザインで、メディチ家の礼拝堂がイメージされたもの。

磯崎新デザイン、改札口のない、斬新な駅舎

大正14年7月29日、久大東線の湯平駅〜北由布駅の開通に伴い、北由布駅として開業した歴史ある駅。
磯崎新設計の駅舎は、イタリア・フィレンツェにあるサン・ロレンツォ聖堂に付属する「君主の礼拝堂（メディチ家の礼拝堂）」をイメージしたといわれています。
改札口がない構造で（ヨーロッパにならった日本初の設計とのこと）、イベントホールを兼ねた待合室は、温泉水を利用した床暖房。

駅舎構内に由布院温泉観光案内所があり、辻馬車やスカーボロ（観光タクシー）の予約、駅と温泉宿泊施設との間での手荷物託送サービス「ゆふいんチッキ」の利用が可能。
JR九州の楽チャリ設置駅にもなっています。

駅には「ななつ星」「或る列車」「ゆふいんの森」といった豪華観光列車も発着することから発車メロディーは、JR九州所属の新幹線N700系電車の車内チャイムなど鉄道音楽の制作を多数手掛ける向谷実作曲の『Elegant Trip』を使っています。

ちなみに、九州では別府市のビーコンプラザ・グローバルタワー、北九州市の北九州市立美術館、大分市のアートプラザ、豊の国情報ライブラリー、福岡市の西日本シティ銀行本店なども磯崎新のデザインです。

ビーコンプラザ・グローバルタワー

別府にある別府市市民ホール、大分県立別府コンベンションセンターなどからなる複合施設がビーコンプラザ・グローバルタワー。施設の一部のグローバルタワーは高さ125mと別府一。地上100mの展望デッキからは湯けむりと別府湾、空気の澄んだ日には遠く