御陵駅(京都府京都市山科区)と、びわ湖浜大津駅(滋賀県大津市)を結ぶ7.5kmの線路が京阪電気鉄道・京津線。びわ湖浜大津駅で接続する石山坂本線と合わせて大津線と総称されています。上栄町駅〜びわ湖浜大津駅間の大部分が併用軌道(路面電車)になっています。
路面電車と登山電車、そして最後は地下鉄!
京都市と大津市の都市間連絡を担う軌道で(全区間が軌道法の適用を受けています)、御陵駅から先は京都市営地下鉄東西線と直通運転で、太秦天神川駅まで乗り入れています。
つまり、運用上は路面電車と地下鉄という2つの雰囲気を楽しむことができるという異色の路線ということに。
大谷駅〜上栄町駅間は、逢坂峠越えの難所で、最大61‰(パーミル)という最大勾配があり、「日本有数の登山電車」にもなっています。
日本国内の勾配は、大井川鉄道井川線の90‰、箱根登山鉄道の80‰に次いで日本第3位。
大井川鉄道井川線はアプト式なので、通常の粘着式では箱根登山鉄道の80‰に次ぐ、日本第2位の勾配ということになります。
日本では、一般的な電車が登ることのできる勾配は35‰と定められているので、これを越える傾斜を登る車両は特殊な設備を備えています。
さらに、びわ湖浜大津駅〜大谷駅まではカーブの連続で、スプリンクラーで線路に水を掛け、電車の出すフランジ音(車輪とレールの擦れる音)を軽減しています。
軌間は石山坂本線と同じで、1435mmの標準軌(新幹線とも同じ)。
使用される800系電車の警笛は、寺の半鐘の音をイメージしたもの。
官設鉄道東海道本線(現在のJR東海道本線)をまたぐ蝉丸跨線橋(JR側は上関寺隧道)は、大正10年の完成したレトロなレンガ造りの跨線橋です。
京阪電気鉄道・京津線 | |
名称 | 京阪電気鉄道・京津線/けいはんでんきてつどう・けいしんせん |
所在地 | 滋賀県大津市・京都府京都市山科区 |
関連HP | 京阪電気鉄道公式ホームページ |
問い合わせ | 京阪電車お客様センター TEL:06-6945-4560 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag