島根県仁多郡奥出雲町にあるJR木次線(きすきせん)の駅が三井野原駅(みいのはらえき)。宍道駅(しんじえき/島根県松江市)と備後落合駅(びんごおちあいえき/広島県庄原市)を結び中国山地を越える木次線では最高所の駅で、標高726mはJR西日本の駅の中で最も標高の高い駅となっています。
比婆道後帝釈国定公園のエリア内にある高原の駅
昭和24年12月24日、国鉄木次線の出雲坂根駅〜油木駅間に、三井野原仮乗降場が設置されたのが始まり。
開業時には、広島県比婆郡八鉾村油木三井野と広島県でしたが、昭和28年12月1日に島根県に越境合併が行なわれ、島根県仁多郡八川村八川三井野となりました。
昭和33年、旅客営業のみの旅客駅に昇格。
一帯は、三井野原と呼ばれる高原地帯で、比婆道後帝釈国定公園(ひばどうごたいしゃくこくていこうえん)のエリア内。
夏は高原野菜の栽培、冬は三井野原スキー場が開設されます(国道314号線の両側にゲレンデが広がります)。
木次線の出雲坂根駅(標高564m)と三井野原駅(726m)の高度差162mは、出雲坂根駅での三段式スイッチバックで克服しています。
この出雲坂根駅〜三井野原駅間は、木次線のハイライトともいえる部分で、三井野原駅の駅に入る手前で、緩やかな下りとなるのですが実はその部分が中央分水嶺(JR西日本最高所)で、かつての広島・島根県境です。
現在の県境部分の南側が急傾斜なのは、河川争奪(かせんそうだつ=河川の流域のある一部分を別の河川が奪う地理的な現象)の結果ということに。
取材・画像協力/島根県
三井野原駅 | |
名称 | 三井野原駅/みいのはらえき |
所在地 | 島根県仁多郡奥出雲町八川3109 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag