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日本三大奇祭とは!?

日本三大奇祭

日本三大奇祭に数えられる候補は複数あり、毎年開催を条件にすると有力候補は、黒石寺蘇民祭(岩手県奥州市)、なまはげ柴灯まつり(秋田県男鹿市)、吉田の火祭り(山梨県山梨市)、国府宮はだか祭(愛知県稲沢市)、四天王寺どやどや(大阪市)、西大寺会陽(岡山県岡山市)の6つ。

黒石寺蘇民祭|岩手県

開催地:岩手県奥州市水沢区黒石町山内17、黒石寺(こくせきじ)
開催日時:旧暦1月7日~1月8日
内容:蘇民袋争奪戦は、「蘇民将来子孫門戸☆」の九文字が記された疫病の護符(=小間木)が入った蘇民袋を切り開き、集った善男、善女はその小間木を拾ってお守りに
その後に、裸の男たちが袋を争奪、争奪戦は境内を出て2時間あまりも続き、最終的には袋の首の部分を握っていたものが取主(とりぬし)となって争奪戦は終了
備考:国の無形民俗文化財
中央アジアを起源とする蘇民信仰を背景に1000年の歴史を誇る祭礼

黒石寺『蘇民祭』|奥州市

旧暦1月7日~8日7:00頃、奥州市の黒石寺(こくせきじ)で日本三大奇祭『蘇民祭』が開催されます。天平元年(729年)創建と伝わる奥州市水沢の古刹、黒石寺。「旧暦の正月7日夜から翌早暁にかけて行なわれる『裸の男と炎のまつり』で、蘇民袋の争奪

黒石寺

岩手県奥州市水沢黒石町にある天台宗の古刹、黒石寺(こくせきじ)。国の無形文化財に選定される『黒石寺蘇民祭』で有名。寺伝によれば、天平元年(729年)、行基が東北地方初の寺として開いたという伝承もあり、大同2年(807年)に坂上田村麻呂が再興

なまはげ柴灯まつり(「男鹿のナマハゲ」)|秋田県

開催地:秋田市男鹿市北浦真山、真山神社、なまはげ館
開催日時:毎年2月第2金・土・日曜
内容:国の重要無形民俗文化財に指定され大晦日に行なわれる民俗行事「男鹿のナマハゲ」と1月3日の神事『柴灯祭』(せどまつり)を組み合わせた冬の観光イベント
『柴灯祭』は、神仏習合の平安時代末期、赤神山光飯寺(現・真山神社)で、長治年間(1104年〜1106年)から執り行なわれ、正月3日境内に柴灯を焚き上げ、この火で炙った大餅をお山の神に献ずる儀式で、餅を受けとるためにお山から下山する神の使者「神鬼」の化身がなまはげ
備考:「男鹿のナマハゲ」、能登のアマメハギ(石川県輪島市・能登町)、甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)など全国の来訪神行事10件が「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコ無形文化遺産に登録

第61回なまはげ柴灯まつり|男鹿市|2024

2024年2月9日(金)〜2月11日(日)、秋田県男鹿市で『第61回なまはげ柴灯まつり』が行なわれます。男鹿市北浦の真山神社(しんざんじんじゃ)で行なわれるこの行事、国の重要無形民俗文化財に指定され大晦日に行なわれる民俗行事「男鹿のナマハゲ

真山神社

秋田県男鹿市、男鹿半島南部の本山や東部の寒風山と同様に、古くから山岳信仰の霊場として栄えた地に建つ神社が真山神社(しんざんじんじゃ)。明治初年の神仏分離、廃仏毀釈や、修験道の廃止令で赤神山光飯寺が廃寺となり、真山神社に。なまはげゆかりの社と

男鹿真山伝承館

秋田県男鹿市、なまはげ館に隣接して建つのが男鹿真山伝承館。男鹿地方の典型的な曲家を再生し、男鹿半島で大晦日に行なわれる民俗行事である真山地区のなまはげ習俗を体験することができる施設です。「ナマケモノはいないか!」と、荒荒しい奇声を上げ畳を強

なまはげ館

毎年12月31日に行なわれる男鹿(おが)地方の伝統行事「なまはげ」。なまはげ館は、そのなまはげを男鹿地方の風土とともに解説、紹介する資料館です。男鹿市内各地で行なわれる、約60地区のなまはげの面や衣装などを見学できるほか、なまはげの衣装を身

吉田の火祭り|山梨県

開催地:山梨県富士吉田市
開催日時:毎年8月26日~8月27日
内容:北口本宮冨士浅間神社と境内社(摂社)の諏訪神社の両社による例大祭で、1日目(8月26日)が『鎮火祭』、2日目(8月27日)が氏子崇敬者が「すすきの玉串」を持つ『すすき祭り』
備考:富士山のお山じまいの祭り
富士山信仰や富士講の習俗なども色濃く反映した祭礼のため、国の重要無形民俗文化財に指定

吉田の火祭り|富士吉田市

毎年8月26日~8月27日、山梨県富士吉田市で『吉田の火祭り』が行なわれます。北口本宮冨士浅間神社と境内社(摂社)の諏訪神社の両社による例大祭で、秋田県男鹿市のなまはげ、愛知県稲沢市の『国府宮はだか祭り』などとともに日本三奇祭の一つに数えら

北口本宮冨士浅間神社

山梨県富士吉田市、日本武尊(やまとたける)が東征のおり、神社近くの大塚丘から富士を遥拝したのが起源と伝えられる古社で、世界遺産富士山(「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」)の構成資産のひとつ。富士山に登る吉田口登山道の起点で、毎年6月30日の

国府宮はだか祭|愛知県

開催地:愛知県稲沢市国府宮1-1-1、尾張大國霊神社(国府宮)
開催日時:旧暦の正月13日(2月上旬)に儺追神事(はだか祭)
内容:奈良時代の神護景雲元年(767年)に始まったという歴史ある儺追(なおい)神事で、旧暦1月13日から翌朝に行なわれています
42歳と25歳の厄年の男性を中心に、尾張一円からサラシの褌に白タビ姿の数千人の裸男が集結、拝殿の外では近隣各地区からの裸男の集団が次々と「なおい笹」を捧げ、拝殿へ駆け込んで来ます(揉み合いが始まるのは16:00頃)
備考:愛知県の無形民俗文化財
岡山の西大寺会陽、山口防府天満宮の御神幸祭と並ぶ「日本三大裸祭り」にも数えられています

国府宮はだか祭|稲沢市|2024

2024年2月22日(木)、愛知県稲沢市の国府宮神社で『国府宮はだか祭(儺追神事)』が行なわれます。旧暦1月13日から翌朝に行なわれる『国府宮はだか祭(儺追神事)』は、奈良時代の神護景雲元年(767年)に始まったという歴史ある儺追(なおい)

尾張大国霊神社(国府宮)

愛知県稲沢市国府宮(こうのみや)にある古社が尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)。尾張国の国府が近くにあり、尾張国に赴任した国司が国内の神社を巡拝する制度を簡略化するため、国府近くに選定、あるいは創建した尾張国総社なので、国府宮(こ

四天王寺どやどや|大阪府

開催地:大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18、四天王寺
開催日時:毎年1月14日=四天王寺の修正会(しゅうしょうえ)の結願日(けちがんび)
内容:正式名は『修正会結願法要』(しゅしょうえけちがんほうよう)で、六時礼讃堂の堂内では厳粛な『修正会結願法要』が行なわれますが、法要中に祈祷された牛王宝印(ごおうほういん)という魔除けの護符「牛王宝印」を、お堂の縁の天井から撒き、争奪する行事が『どやどや』
備考:『どやどや』の名称は、俗に牛王宝印を受けんとして、どやどやと六時堂に群衆することから起こったといわれています
四天王寺は日本における仏教最初の官寺

四天王寺『どやどや』|大阪市

1月14日14:30〜、大阪市の四天王寺(六時礼讃堂・仁王門前)で『どやどや』が行なわれます。岩手県黒石寺の『黒石裸祭(蘇民祭)』(旧暦正月7日~8日)、『西大寺会陽』(裸まつり/2月第3土曜)などと並び「日本三大奇祭」のひとつに数えられて

四天王寺

推古天皇元年(593年)創建と伝わる大阪市天王寺区にある古刹が四天王寺(してんのうじ)。『日本書紀』によれば、仏教を支持する蘇我馬子(そがのうまこ)と日本古来の宗教を支持する物部守屋(もののべのもりや)との戦いで、仏教を支援した聖徳太子が形

西大寺会陽|岡山県

開催地:岡山県岡山市東区西大寺中3-8-8、西大寺観音院
開催日時:毎年2月の第3土曜日
内容:深夜に御福窓から住職によって投下される2本の宝木(しんぎ)を取り合って「ワッショ、ワッショ」とかけ声を掛け合う1万人の裸の男たちが激しい争奪戦を展開
宝木の取主は、福男と呼ばれます
備考:国の重要無形民俗文化
もともとは祭壇に供えた牛玉(ごおう)を14日間の祈祷を経て、満願になった後に新年の五福(寿、富、康寧、好徳、終年)を授ける意味で、信徒の年長者や講頭に与えたのが始まりで、希望者が多くなり、紙の牛玉では奪い合うと千切れてしまうことから永正7年(1510年)に、時の住職・忠阿上人が宝木に変更したもの

西大寺『会陽』|岡山市|2024

2024年2月17日(土)、岡山市の西大寺で『会陽』(えよう=裸まつり)が開催されます。岩手県黒石寺の『黒石裸祭(蘇民祭)』、大阪市四天王寺の『どやどや』と並び日本三大奇祭のひとつ。2010年に500周年を迎えた歴史あるまつりです。1万人も

西大寺観音院

岡山県岡山市東区にある高野山真言宗別格本山が西大寺でその本坊が西大寺観音院。奈良時代建立という岡山県でも屈指の古刹で、「日本三大奇祭」のひとつで、数千ものふんどし姿の男たちが2本の宝木(しんぎ)を奪い合う国の重要無形民俗文化『会陽』(えよう

日本三大奇祭とは!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

日本三大くんちとは!?

九州北部で行なわれる秋祭りが『くんち』。日本三大くんちに数えられるのは、博多おくんち(福岡県福岡市)、唐津くんち(佐賀県唐津市)、長崎くんち(長崎県長崎市)。名前の由来は、旧暦の9月9日(重陽の節句)に行なわれたから、収穫物を神に供える「供

日本三大御田植祭とは!?

牛の代掻き(しろかき=水を張った田の土を撹拌する作業)、早乙女(さおとめ)による田植えなど、農作業の工程を模擬的に演じ豊作を祈念する神事が『御田植祭』。伊勢神宮、多賀大社などの寺社や皇室の領田などで伝えられる行事で、香取神宮(千葉県香取市)

日本三大祭とは!?

日本三大〇〇に関しては、自然発生的なものが多く、日本三大祭に関してもいわゆる「選者不明」の三大のひとつ。一般的にはその歴史、伝統、規模などを鑑みて、東京・神田神社(神田明神)の『神田祭』、京都・八坂神社の『祗園祭』、そして大阪・大阪天満宮の

日本三大陶器祭りとは!?

春秋に、日本各地の焼き物の里で行なわれる陶器市、陶器祭り。数ある陶器祭りのなかで「日本三大陶器祭り」(日本三大陶器市)に数えられているのは、有田焼の『有田陶器市』(佐賀県有田町)、出荷量ナンバーワンを誇る美濃焼の『土岐美濃焼まつり』、そして

日本三大提灯祭とは!?

提灯(ちょうちん)とは本来、手に下げる明かりのこと。夜祭などの祭礼に使われることも多く、その代表格の秋田竿燈まつり(秋田県秋田市)、二本松の提灯祭り(福島県二本松市)、尾張津島天王祭(愛知県津島市)が「日本三大提灯祭」に数えられています。室

日本三大祇園祭とは!?

京、感神院祇園社(現在の八坂神社)の祭礼『祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)』が祇園祭のルーツ。全国の祇園社、天王社で行なわれてきましたが、そのうち、京の祇園祭と、会津田島祇園祭(福島県南会津町)、尾張津島天王祭(愛知県津島市)、博多祇園山笠(

 

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