ニコライ堂

ニコライ堂の愛称で親しまれている東京復活大聖堂の正式名は、日本ハリスト正教会教団復活大聖堂。ニコライ・カサートキン大主教によって建てられたギリシャ正教会の聖堂で、完成は明治24年。尖端状鐘楼があるドームの高さは38mで、日本最大のビザンチン様式の建物として、国の重要文化財にも指定されています。

未信徒は啓蒙所と呼ばれる聖堂内の一部まで拝観可能

ニコライ堂(日本正教会の首座主教座大聖堂)のニコライは、日本に正教を伝道したニコライ・カサートキン(Nikolai Kasatkin)大主教のこと。
幕末の箱館(現・函館)のロシア領事館附属礼拝堂司祭として着任。
明治5年1月に築地居留地に入り、関東や東海などへの伝道を開始。明治24年に復活大聖堂が完成します。
ニコライ堂の設計はロシアの美術家シチュールポフ(M.A.Shchurupov)が担当し、帝国ホテルなどの建築を手がけたコンドル(J.Conder)が修正して完成させています。

関東大震災で被害を受け、一時修復が行なわれたこともありましたが、近年再び大規模な改修工事が行なわれ、荘厳でありながら優美さをたたえたエレガントな建物が蘇りました。

12月24日夜〜25日未明は『降誕祭』、5月4日深夜方5日未明には『復活大祭』が行なわれています。

ちなみに、リトアニア領事館領事代理としてユダヤ人にビザを発行したことで知られる杉原千畝(すぎはらちうね)も正教徒(聖名:パーウェル)で、ニコライ堂敷地内にあったニコライ学院で教鞭をとったことがあります。

拝観は、平日の午後のみで、未信徒は啓蒙所と呼ばれる聖堂内の一部まで拝観可能。もちろん撮影等は禁止で、敬虔な気持ちでマナーを守っての見学が必要です。

ちなみにJR御茶ノ水駅横を流れる神田川に架かる聖橋は、ニコライ堂の聖堂と、孔子を祀る湯島聖堂という東西の聖堂を結ぶ橋の意。

創建当初のニコライ堂
今とは尖頭の様子が大きく異なります
ニコライ堂
名称 ニコライ堂/にこらいどう
所在地 東京都千代田区神田駿河台4-1-3
関連HP 東京復活大聖堂教会(ニコライ堂)公式ホームページ
電車・バスで JR・東京メトロ丸の内線御茶ノ水駅から徒歩2分
ドライブで 首都高速神田橋ランプから約1.6km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ ニコライ堂 TEL:03-3295-6879
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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