東京都台東区にある「飛行護」(ひこうまもり)などのユニークなお守り、航空安全・飛行安泰・旅行安泰祈願でも知られる天台宗の寺が飛不動尊正宝院。室町時代の享禄3年(1530年)、本山派(聖護院を本寺に熊野三山を拠点にした天台宗系の修験道)の正山上人が創建。小惑星探査機「はやぶさ」の成功祈願も行なわれています。
小惑星探査機「はやぶさ」の成功祈願も
正山上人が大峯山で修行後、諸国を巡歴途中、江戸・竜泉で村人に宿を施してもらったある日、不動明王の加護を象徴する龍の夢を見たので、その地に不動明王像を刻んで正宝院を創建。
創建後間もない頃、本尊の不動明王を背負って大峯山中へと修行に向かったところ、江戸の信者が不動明王を観想して一心に祈ったところ一夜にして大峯山から江戸に飛び帰り、祈った人々の願いを叶えたことから、「空飛ぶ不動様」、「飛不動尊」と呼ばれるように。
パイロットや客室乗務員などの参詣も多く、近年では小惑星探査機「はやぶさ」の成功祈願、無事帰還というご利益も。
映画『はやぶさ 遥かなる帰還』では渡辺謙演じるJAXAのはやぶさプロジェクトマネージャー・山口駿一郎が飛不動尊の護摩が焚かれる中で正座して祈願するシーンもありました。
「はやぶさ」からの通信が途絶し、3億キロ彼方の「はやぶさ」を案じる山口駿一郎(渡辺謙)が資金繰りに苦しむ町工場の社長である東出博(山崎努)と偶然出会うのもこの飛不動です。
「先生。『はやぶさ』はきっと帰ってくるよ」と東出が山口を励ますシーンは印象的でした。
不動明王の縁日は毎月28日で、1月28日は初不動『初春大祭』、9月28日が『秋季大祭』です。
本尊は秘仏で、ご開帳は12年ごとの酉歳。
下谷七福神の恵比寿神を祀り、毎年1月1日~1月7日にご開帳され、1月1日~1月15日に朱印を受け付けています。
飛不動尊正宝院 | |
名称 | 飛不動尊正宝院/とびふどうそんしょうぼういん |
所在地 | 東京都台東区竜泉3-11-11 |
関連HP | 飛不動尊正宝院公式ホームページ |
電車・バスで | 東京メトロ日比谷線三ノ輪駅から徒歩8分 |
問い合わせ | 飛不動尊正宝院 TEL:03-3872-3311/FAX:03-3871-2233 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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