小宮公園

小宮公園

東京都八王子市、中央自動車道八王子ICの南東、加住丘陵にある25.2haの都立公園が、小宮公園。コナラ、クヌギなどの雑木林の中に「こげらの小道」、「うぐいすの小道」、「しじゅうからの小道」など鳥の名が付けられた散策路が用意されています。公園南側の「雑木林ホール」がビジターセンターになっています。

コナラ、クヌギの美しい雑木林を散策

小宮公園の北部に大谷川の源頭があり、公園の中央を南北に流れ、公園南端の大谷弁天池に注いでいます。
大谷弁天池は、天明2年(1782年)〜天明8年(1788年)の天明の大飢饉の際、八王子千人同心頭の荻原氏が溜池を築き、弁財天を祀ったともいわれ、池の畔には今も弁財天が建っています(大谷町にある日月神社の境外社)。

初夏の新緑、秋の紅葉も見事ですが、大谷川の源頭に近い、ひよどり沢には、ツリフネソウの群落があり(東京都の準絶滅危惧種)、9月には沢を埋め尽くすように開花します。

公園南側、正面入口を入った「雑木林ホール」では、小宮公園の雑木、観察できる野鳥などを解説しているのでぜひお立ち寄りを。
「雑木林ホール」に隣接して遊具広場があり、ファミリーに人気です。

公園直下にはひよどり山トンネル(ひよどり山有料道路、平成19年に無料開放)が貫通してますが、かつて一帯が鵯山(ひよどりやま)と呼ばれていたことが名の由来です。

里山の雑木林を維持する「萌芽更新」

小宮公園には、美しい雑木林が残されていますが、里山の雑木林は、年を経た樹木を伐採し、切り株から萌芽を促す「萌芽更新」(ほうがこうしん=雑木林の若返りを図ること)を行なうことで守られています。
「萌芽更新」を行なうことで、日光が再び林の中に入り、昆虫や小動物の生息環境が守られるのです。
かつては薪や炭に利用される細い材をたくさん生産するのに適しているため、里山管理の手法として活用されていましたが、現在では意図的にこの「萌芽更新」を行ない、美しい里山の雑木林を維持しています。

小宮公園
名称 小宮公園/こみやこうえん
所在地 東京都八王子市大谷町、暁町2丁目
関連HP 小宮公園公式ホームページ
電車・バスで 京王八王子駅・JR八王子駅から徒歩25分
ドライブで 中央自動車道八王子ICから約2km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 小宮公園サービスセンター TEL:042-623-1615
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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