上野・不忍池の北、不忍通り沿いの東京都台東区池之端2丁目にある児童公園が、池之端児童遊園。都電最盛期の都電20系統(江戸川橋~須田町)、37系統(三田~駒込千駄木町)、40系統(銀座七丁目〜神明町車庫)の池之端七軒町停留場跡周辺を公園化したもので、都電の車両が静態保存されています。
都電が走った町のモニュメントとして都電7500形を保存
池之端二丁目交差点横に児童遊園があるのは、かつてここが都電の電停だったから。
都電37系統、40系統は昭和42年12月に、都電20系統も昭和46年3月に廃止され、池之端七軒町停留場も廃止後に姿を消しています。
平成20年3月に、かつてこの地を都電が走っていたことを後世に伝えようと、都電荒川線を平成20年1月まで走行していた都電7500形(東京都交通局7500形電車/日本車輌製造の7506号車)を静態保存し、池之端地域のランドマークとなる児童遊園として公開したものです。
都電7500形は当初は青山車庫に配置され、青山車庫が担当する6・9・10系統で使用されていたため(後に都電荒川線となった27・32系統に転属)、池之端七軒町停留場に姿を見せたことはありません。
都電時代の名残で土地は都有地ですが、台東区が借用して児童公園(都市公園法に基づかない公園)を整備し、地域の要望もあって都電を静態保存。
残念ながら都電7500形(7506号車)は、モニュメント的な保存なので、内部に入ることができません。
池之端七軒町には、池之端七軒町遺跡(慶安寺跡)があり、江戸時代の人骨などが多数出土しています。
ちなみに池之端七軒町停留場は、都電廃止時には池之端二丁目に改称されています。
都電40系統 電停一覧
銀座七丁目〜銀座四丁目〜銀座二丁目〜京橋〜通り三丁目〜日本橋〜室町一丁目〜室町三丁目〜今川橋〜神田駅〜須田町〜万世橋〜旅篭町〜末広町〜黒門町〜広小路〜上野公園〜動物園前〜池之端七軒町〜宮永町〜八重垣町〜千駄木町〜団子坂〜駒込坂下町〜道灌山下〜動坂町〜神明町車庫
池之端児童遊園(池之端七軒町停留場跡) | |
名称 | 池之端児童遊園(池之端七軒町停留場跡)/いけのはたじどうゆうえん(いけのはたしちけんちょうていりゅうじょうあと) |
所在地 | 東京都台東区池之端2-9-8 |
電車・バスで | 東京メトロ根津駅から徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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