大歩危峡観光遊覧船

大股で歩くと危険というのがその名の由来の大歩危(おおぼけ)。砂質片岩(さしつへんがん)の成す渓谷美は船から見上げるのがいちばん。大歩危峡観光遊覧船は、「大歩危峡まんなか」から乗船して、30分かけて吉野川を遊覧します(往復するコース)。自然が生みだした迫力ある大歩危峡の景観を水面から間近に観覧できます。

大歩危の絶景を遊覧船で探勝

救命胴衣を着用して大歩危峡観光遊覧船に乗船すれば、船の両側に青石と呼ばれる結晶片岩が迫り、スリル満点。
岩肌を見上げれば、山の中腹から頂にかけて夏には新緑、秋には紅葉、冬には一面の雪景色が楽しめます。

1月~2月は「あったか遊覧船」(こたつ船)運航。
「大歩危峡まんなか」は、1階フロントで乗船券を発売するほか、レストラン、売店も併設、宿泊も可能です。
レストランでは川魚の塩焼きや名物の祖谷そばが味わえます。

大歩危を有名にした大平磯吉と「大歩危峡まんなか」

土佐街道(国道32号)が開通した明治24年〜25年頃に大平磯吉は大歩危で宿屋を始めますが(それが現在の「大歩危峡まんなか」)、その時、鰻漁のかんどり船に宿泊客を乗せたのが遊覧船の始まり。
明治42年秋、逓信大臣・後藤新平が土佐へ向かう途中、紅葉のさなかの大歩危の絶景に心を打たれ、「岩に題す 天下第一歩危の秋」と謳い、一躍全国区に。
鉄道の開通を契機に、息子・大平一五郎が志をついで、大歩危をPR。
当主の大平克之さんで5代目となります。
「大歩危峡まんなか」は、まさに大歩危観光のルーツ的存在なのです。

温泉宿である「大歩危峡まんなか」に宿泊して、大歩危を探勝するのもおすすめです。

大歩危峡観光遊覧船
名称大歩危峡観光遊覧船/おおぼけきょうかんこうゆうらんせん
所在地徳島県三好市山城町西宇1520
関連HP大歩危峡観光遊覧船公式ホームページ
電車・バスでJR大歩危駅から徒歩20分
ドライブで徳島自動車道井川池田ICから約23.5km
駐車場レストラン大歩危峡まんなか(150台/無料)
問い合わせ大歩危峡観光遊覧船 TEL:0883-84-1211/FAX:0883-84-2411
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