山口県下関市長府にある曹洞宗の寺、功山寺(こうざんじ)。仏像を安置し礼拝する仏殿は、柱の墨書により元応2年(1320年)の建立と判明し、国宝。入母屋造(いりもやづくり)、檜皮葺き(ひわだぶき)で、禅宗様仏殿として貴重な存在。一見すると2階建てに見えますが、屋根の1層目は裳階(もこし)と呼ばれる庇(ひさし)です。
現存する日本最古の禅宗様建築
柱に「此堂元応二年卯月五日柱立」という墨書があり、建築年が元応2年(1320年)と確定している貴重な例で、建築年代のはっきりしている禅宗様建築では、この仏殿が日本最古のもの。
一時期、瓦屋根になっていましたが、大正7年の解体修理で、檜皮葺きに復元されています。
上枠を火炎形にした、ベルのような形の禅宗様に典型的な火灯窓(かとうまど=花頭窓)が付いていることにも注目を。
同じ、禅宗様の円覚寺舎利殿などもこの火灯窓(花頭窓)です。
屋根に強い反りがあるのも鎌倉時代に隆盛した禅宗様の特徴です(裳階屋根の反りは小さい)。
名称 | 功山寺・仏殿/こうざんじ・ぶつでん |
所在地 | 山口県下関市長府川端1-2-3 |
関連HP | 功山寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR下関駅からサンデン交通バス新下関駅方面行きで15分、城下町長府下車、徒歩15分 |
ドライブで | 中国自動車道下関ICから約8km |
駐車場 | 20台/無料 |
問い合わせ | TEL:083-245-0258/FAX:083-245-1332 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag