大善寺

大善寺

養老2年(718年)、行基創建と伝わる真言宗智山派の古刹が甲州市勝沼町にある大善寺。鎌倉時代築造の檜皮葺きの薬師堂(本堂)は国宝。本尊に祀られた薬師如来が右手にブドウを持っていたことから、甲州種ぶどうの発祥の地とされ、8世紀初頭、仏教伝来とともに薬草として伝わったブドウが、法薬として栽培されていたと推測されています。

さすが勝沼、本尊・薬師如来は手にブドウを持つ!

大善寺

国宝の薬師堂

かつては歴代天皇の勅願所で塔頭52を数える大寺院でしたが、今では本坊である大善寺のみ。
広大だった寺域も終戦直後の農地改革などにより大きく狭められています。

しかし、その歴史は古く、甲州最古の寺といっても過言ではありません。
大善寺は鎌倉後期、南北朝時代など数度にわたる火災に遭っていますが、現存する薬師堂は、最初の大火後の弘安9年(1286年)に鎌倉幕府により再建されたもの。
薬師堂内にある厨子もあわせて国宝に指定されています。
また、本尊の薬師如来、脇侍の日光菩薩、月光菩薩は、いずれもサクラ材の一木造で、十二神将とともに国の重要文化財に指定されています。

国宝に指定された薬師堂で真言密教による加持祈祷が行なわれているので、希望者は連絡を。

武田家ゆかりの寺でもあり、天目山へと落ち延びる武田勝頼は大善寺で戦勝を祈願し、一夜を過ごしているのです。
境内に庵を構えていた勝沼信友の娘と伝わる理慶尼(りけいに)が一行を出迎え、厚くもてなし、理慶尼が武田勝頼滅亡を叙情的に記した『理慶尼記』の写本が大善寺に残されています。

宿坊も経営し、勝沼散策の基地としても絶好

大善寺

宿坊の夕食の一例

勝沼らしい拝観券+グラスワイン(グラスワイン拝観)、拝観券+ブドウジュース(ブドウジュース拝観)もあるので、ご利用を。
山門裏にもブドウ畑が広がり、寺と檀家がつくる甲州ブドウで、地ワインならぬ寺ワインも製造。
昔ながらの一升瓶もつくっています。
このワイン造りには伝統的に住職も参加するので、まさにブドウとブドウ酒(ワイン)の寺!

また宿坊は民宿としても運営され宿泊が可能です。
昼食のみですがが、10名以上で予約すれば、精進料理も味わうことができます。

本尊の薬師如来は秘仏として厨子の中に納められ、通常は拝むことができませんが、5年に一度、御開帳されています(2018年、2023年、2028年)。
江戸時代、寛永年間(1624年〜1645年)に築かれたという庭園は、県の文化財に指定されています。

また10月の第1土曜日には「鳥居焼まつり」も行なわれています。
京都の大文字焼と同じ盆の送り火がルーツで、柏尾山の中腹に鳥居のかたちに火が灯されます。

大善寺 DATA

名称 大善寺/だいぜんじ
所在地 山梨県甲州市勝沼町勝沼3559
関連HP 大善寺公式ホームページ
電車・バスで JR勝沼ぶどう郷駅からタクシーで5分
ドライブで 中央自動車道勝沼ICから約1km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 大善寺 TEL:0553-44-0027/FAX:0553-44-3153
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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