針尾瀬戸

針尾瀬戸

長崎県佐世保市針尾島と西海市西彼町の間、西海パールライン途中の西海橋、新西海橋が架かる海峡が、針尾瀬戸。最狭部は170mしかない狭い海峡で、潮の流れが速いときには9ノット(時速16.7km)以上になることもあり、日本屈指の早瀬の場所。うず潮が誕生することもあります。

日本屈指の早瀬で、うず潮も観賞可能

東の早岐瀬戸とともに大村湾と佐世保湾とを結ぶ航路で、500t未満の船舶は航行可能。
日本三大潮流は、鳴門海峡、来島海峡(くるしまかいきょう)、関門海峡とするのが一般的ですが、潮流の速さでは針尾瀬戸もそれに匹敵するものがあります。
海上保安庁のデータでは、瀬戸内海で最速の鳴門海峡が10.5ノット(時速19.4km)、来島海峡が10.3ノット(時速19.1km)、関門海峡が9.4ノット(時速17.4km)、針尾瀬戸は最も早瀬の弁天崎沖で9ノット(時速16.7km)、西海橋で8.5ノット(時速15.7km)となっています。
針尾瀬戸では7ノット(時速13km)〜8ノット(時速14.8km)程度の潮流はよくあることのようなので、

針尾瀬戸は海の難所で、航行するには潮流の穏やかな時間帯(佐世保港の高低潮時の3時間後)に針尾瀬戸航法を守って通航することが奨励されています。
右寄りに航行し湾曲部では汽笛を鳴らすことが義務付けられているため、3ヶ所で汽笛を鳴らしています。

西海市では伊ノ浦という入江の名をとって伊ノ浦瀬戸とも呼ばれ、新西海橋南詰の西海の丘展望台から瀬戸を一望にします(伊ノ浦は西海の丘展望台の西側にあります)。
新西海橋では車を停めることはできないので、佐世保市側の西海橋公園に駐車し、新西海橋遊歩道を歩き、時間が合えば橋の上から真下にうず潮を見ることができます。
西海橋も路側の歩道部分から眺望可能(眺望スペースがあります)。

針尾瀬戸
運が良ければうず潮を見ることも
針尾瀬戸
針尾瀬戸と旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設
針尾瀬戸
名称 針尾瀬戸/はりおせと
所在地 長崎県佐世保市針尾島・西海市西彼町
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
西海橋(西海橋公園)

西海橋(西海橋公園)

西彼杵半島(にしそのぎはんとう)と佐世保を結ぶ針尾(伊ノ浦)瀬戸に架かる、全長316m、海面からの高さ43mのアーチ橋が西海橋(さいかいばし)。昭和30年に日本初の有料道路橋として完成した橋で、国の重要文化財に指定されています。運が良ければ

新西海橋

新西海橋

長崎市と佐世保市を結ぶ西海パールライン有料道路(全長5km/長崎県道路公社)途中、佐世保市と西海市の間に横たわる針尾瀬戸(伊ノ浦瀬戸)に架る橋。昭和30年に西海橋(国道202号)が架橋されていましたが、国道のバイパス化により、全長620mの

旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設

旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設

長崎県佐世保市の針尾島にある海上保安庁の無線送信所が針尾送信所ですが、巨大な3本の鉄筋コンクリート製の電波塔(針尾無線塔)は大正時代に建てられたもので、旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設の名称で国の重要文化財に指定されています。海軍が建設

西海の丘展望台

西海の丘展望台

長崎県西海市西彼町、西海市と佐世保市との間に位置する針尾瀬戸を見渡す展望地が、西海の丘展望台。西海パールライン途中、針尾瀬戸に架かる新西海橋、西海橋(国の重要文化財)を望むビューポイントにもなっています。針尾瀬戸は潮流の速いときにはうず潮も

 

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