竜ヶ原湿原

秋田県由利本荘市、鳥海山・矢島口登山道（祓川ルート）の5合目・祓川（はらいかわ）の上部にある高層湿原が、竜ヶ原湿原（りゅうがはらしつげん）。一周2kmの散策路が整備され、湿原内は木道で探勝できます。祓川（矢島口5合目）までは車道が通じており、駐車場から徒歩10分で絶景が。

池塘越しに鳥海山を眺める絶景を手軽に得ることが可能

出羽富士と呼ばれる秀麗な鳥海山の北側に位置する祓川地区。
鳥海自然休養林（515ha）の一部で、とくに標高1200mに位置する竜ヶ原湿原は、環境省の重要湿地500にも選定、初夏から夏にハクサンシャクナゲ、ツマトリソウ、ヒオウギアヤメ、秋にはエゾオヤマリンドウ、コガネギクが咲きます。

湿原の上端には祓川神社（夏季のみ祓川神社の会が設置）があり、夏でも4度という国内屈指の冷水が湧き出していますが、2万年前に鳥海山が噴火したときに流れ出た七高山溶岩流の末端部から湧出する水で、この水が源流となって湿原を潤しています。

東西400m、南北300mの広さの高層湿原は、40万年前〜16万年前に発生した由利原岩屑なだれ堆積物（仁賀保丘陵から由利原一帯に広く分布し、台地の平坦面を形成）の上に湿原（泥炭層）を形成したもの。

鳥海山・飛島ジオパークガイドの会にジオガイドを申し込むこともできます。

ゴールデンウィーク前には5合目・祓川までの車道も開通するので、初夏の残雪、新緑、夏の高山植物、秋の草紅葉と5月〜10月頃まで楽しむことができます。
紅葉の見頃は例年10月上旬〜中旬頃。

春や秋の朝夕はクマも出没するのでグループでの行動がおすすめです。

鳥海山

山形、秋田両県にまたがる標高2236m（新山山頂）のコニーデ火山（山頂一帯は山形県遊佐町）の鳥海山。山頂と、山麓の吹浦（ふくら）と蕨岡には鳥海山大物忌神社（ちょうかいさんおおものいみじんじゃ）が祀られ、出羽国一宮として崇められてきました。日

鳥海山・矢島口登山道（祓川ルート）

鳥海山の9つある主要ルートのうち、秋田県・由利本荘市側から鳥海山に登るコースが、矢島口登山道（祓川ルート）。鳥海山登山の代表的なコースのひとつで、秋田県側で最も古い歴史を持つ登山道。しかも豪雪地帯のため、夏の遅くまで雪渓が残り、「真夏の雪合