青函トンネル記念館

青函トンネル記念館

総延長53.85kmで世界一長い海底鉄道トンネルの青函トンネル。構想から50年、着工から24年という歳月を費やした国の巨大プロジェクトです。青函トンネルの歴史と工事の概要を紹介する記念館で、津軽半島最北端の竜飛崎に建つのが青函トンネル記念館。ケーブルカーを使って海面下140mにある体験坑道に降りることも可能。

「青函トンネル竜飛斜坑線」も運行

津軽海峡の海底下約100mの地中を掘削し、昭和63年3月13日に開通した青函トンネル。
全長53.85 kmは、日本最長のトンネルですが、開通に先立つ3月11日に青森県東津軽郡外ヶ浜町にオープンしたのが青函トンネル記念館で、「道の駅みんまや」の一部となっています。

地上の「青函トンネル記念館駅」と地下の「体験坑道駅」を結ぶケーブルカー「青函トンネル竜飛斜坑線」も運行。
青函トンネル工事の際に、作業員や物資の輸送などを目的として建設されたもので、「体験坑道駅」は、本州側の竜飛定点(旧・竜飛海底駅)のこと。
吉岡定点の斜坑にも同様のケーブルカーが用意され(非公開)、海底トンネルで火災などが発生し、トンネル出口まで脱出できない際などに、緊急用に用意されているケーブルでもあるのです。
「もぐら号」(形式名「セイカン1」)で下った地下坑道の一角に、「特設展示エリア」があり、実際に掘削に使われた機械や器機などを展示、 当時の工事現場を再現しています(体験ツアーの所要時間は40分ほど)。
地上の展示ホールでは、構想から完成までを様々な資料と立体モデルなどで解説。
2階のギャラリーでは青函トンネルの歴史や構造を紹介、 実際に使用された機器などを展示しています。
トンネルシアターでは青函トンネル完成までのドラマを映像で紹介。
食事は、海峡味処「紫陽花」で、大漁刺身定食、帆立カレー、磯うにラーメンなどを味わうことができます。

アクセス道路の国道339号が閉鎖される冬季は休館となります。
周辺には竜飛埼灯台、階段国道などもあるので、あわせて見学を。

なお、北海道側にも「福島町青函トンネル記念館」がありますが、福島町中心部に存在し、吉岡定点(旧・吉岡海底駅)とは離れています。

画像協力/青森県

青函トンネル記念館
名称 青函トンネル記念館/せいかんとんねるきねんかん
所在地 青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜99
関連HP 青函トンネル記念館公式ホームページ
電車・バスで JR三厩駅から外ヶ浜町循環バス龍飛行きで27分、青函トンネル記念館下車
ドライブで 東北自動車道青森ICから約72km
駐車場 140台/無料
問い合わせ 青函トンネル記念館 TEL:0174-38-2301
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

龍飛崎

津軽半島の突端に位置する岬が龍飛崎(たっぴざき)。太宰治はその形状を「あとは海にころげ落ちるばかりだ」と表現しています(『津軽』より)。山並みがいきなり海に落ちる突端が龍飛崎で高台には龍飛埼灯台が建っています。「ここは本州の袋小路だ。読者も

階段国道

津軽半島(青森県)の突端、龍飛崎(たっぴざき=竜飛崎)の突端へとのびる国道339号。道は最後に車道から362段の階段となり海岸へと下りますが(標高差70m)、なんとその階段にも国道の表示が。これが全国唯一の「階段国道」。総延長388.2mの

龍飛埼灯台

石川さゆりの大ヒット曲『津軽海峡・冬景色』にも歌われる龍飛崎(竜飛岬)の突端に建つのが龍飛埼灯台(たっぴさきとうだい)。津軽海峡の航路の安全のため昭和7年に初点灯した灯台で、日本の灯台50選のひとつ。津軽海峡を見守る灯台灯高は13.72mで

津軽海峡冬景色歌謡碑

作詞・阿久悠(あくゆう)、作曲・編曲三木たかしという黄金コンビで昭和52年に大ヒットした演歌が石川さゆりが歌った『津軽海峡・冬景色』。その歌碑が立つのが、津軽海峡を見下ろす龍飛崎の高台です。歌碑は、ボタンを押すと「ごらんあれが竜飛岬北のはず

青函トンネル竜飛斜坑線・体験坑道駅

青函トンネル竜飛斜坑線・体験坑道駅

青森県東津軽郡外ヶ浜町の青函トンネル記念館内にあるケーブルカーが青函トンネル竜飛斜坑線。青函トンネル工事の際の作業員や物資の輸送などを目的として建設されたもので、完成後には観光用、トンネル非常脱出用に運用されています。青函トンネル記念館駅か

青函トンネル入口広場

青函トンネル入口広場

青森県東津軽郡今別町、全長53.85kmの世界最長の海底トンネル、青函トンネルの本州側の入口を眺める展望台が青函トンネル入口広場。北海道新幹線が青函トンネルを出入りする様子を間近で見ることができます。冬期(12月末〜3月中旬)は、広場までの

青函トンネル竜飛斜坑線

世界で最も低い場所にある海底駅に、ケーブルカーで到達!

世界一標高が低い場所にある駅は、青森県東津軽郡外ヶ浜町にある青函トンネル竜飛斜坑線・体験坑道駅。青函トンネル記念館内にある青函トンネル竜飛斜坑線は、鉄道事業法に基づいて運行されるケーブルカーで、体験坑道駅は海面下140m(標高-140m)で

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ