青森県を南北に縦断するローカル私鉄が青い森鉄道。IGRいわて銀河鉄道との接続駅である目時駅(青森県三戸郡三戸町)と青森駅(青森市)を結ぶ121.9kmの路線で、かつての東北本線が、新幹線開業後に第三セクター鉄道に転用されたもの。青森駅でJR奥羽本線、津軽線、野辺地駅でJR大湊線に連絡しています。
青森県内を走る東北本線が第三セクターに転身
明治24年9月1日、日本鉄道の盛岡駅〜目時駅〜青森駅の開業がルーツという歴史ある線で、明治42年10月12日に東北本線となり、東北の大動脈として利用されました。
平成14年12月1日、東北新幹線の八戸駅延伸に伴い、並行した在来線(東北本線)の目時駅〜八戸駅間 (25.9km) が青い森鉄道線として開業。
さらに平成22年12月4日、東北新幹線の新青森駅延伸に伴い、八戸駅〜青森駅間(96.0km)も青い森鉄道線となりました。
平成28年3月26日までは寝台特急「カシオペア」が青い森鉄道線の線路を利用して札幌まで走っていましたが、「カシオペア」の廃止で、JRの特急で青い森鉄道線を走る列車はなくなっています。
全線電化のため、青い森701系電車(JR東日本701系と同設計)、青い森703系電車(JR東日本E721系と同設計)が運用されるほか、目時駅〜八戸駅間は、IGRいわて銀河鉄道との直通列車で、IGR7000系電車が走っています。
セミクロスシートで、JRの通勤電車のような雰囲気なので、ローカル鉄道のイメージはあまりありません。
とくとくきっぷでは、「青い森ワンデーパス」などを発売。
八戸駅〜野辺地駅〜大湊駅間には、JR大湊線に直通する快速「しもきた」(気動車)が運転。
また、八戸駅〜野辺地駅〜大湊駅間には「リゾートあすなろ下北」も運転されています(運行日は土日など限られています/全車指定席で、乗車券のほかに指定席券が必要)。
ちなみに、鉄道のレール、駅舎、ホームなどの施設は青森県が保有、青い森鉄道は鉄道の車両を保有し鉄道事業を営むスタイルの「上下分離方式」が採用され、JR貨物の貨物列車も走行しています。
また、青い森鉄道は、日本国有鉄道・JRから運営を引き継いだ第三セクター鉄道会社としては唯一日本民営鉄道協会に加盟。
青い森鉄道 | |
名称 | 青い森鉄道/あおいもりてつどう |
所在地 | 青森県青森市柳川1-1-1〜三戸郡三戸町目時村中 |
関連HP | 青い森鉄道公式ホームページ |
問い合わせ | 青い森鉄道 TEL:017-752-0330 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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