【南魚沼・十日町取材レポート】No.6 酒井織物
越後・塩沢と聞いて、越後上布(えちごじょうふ)、紬(つむぎ)と答える人は、かなりの織物ツウ。古来、塩沢といえば織物の町。越後上布は、奈良の正倉院にも保管されているという歴史ある織物で、な、なんと、ユネスコの無形文化遺産に…
越後・塩沢と聞いて、越後上布(えちごじょうふ)、紬(つむぎ)と答える人は、かなりの織物ツウ。古来、塩沢といえば織物の町。越後上布は、奈良の正倉院にも保管されているという歴史ある織物で、な、なんと、ユネスコの無形文化遺産に…
「道の駅クロステン十日町」に隣接する複合施設で、3年に一度開催される世界最大級の国際芸術祭『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』のメインステージにもなっているのが越後妻有交流館 キナーレ。京都駅や札幌ドームの設計…
新潟県で唯一の国宝がズラリと並んでいるのが十日町市にある「十日町市博物館」。「新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器」という名前で国宝指定されていますが、実は土器を含む928点の出土品の総称。なかでも火焔型土器14点、その仲間の王…
「雪と織物と信濃川」がテーマの十日町市にある市営のミュージアム。注目は、新潟県で唯一という国宝の火焔型土器を収蔵展示していること。この土器は、笹山遺跡(十日町市にある縄文時代と中世の遺跡)から出土した深鉢形土器で、土器を…
新潟県南魚沼市にある大沢山温泉大沢舘。実は常連客の多い、秘湯として有名。1997年の第54回ヴェネツィア国際映画祭で「金獅子賞」を受賞した北野武監督の映画『HANA-BI』でも重要なウエイトを占めるロケ地になっています。…
植物性の繊維で織った布を雪の上に置き太陽光に晒(さら)すと、自然界のパワーで漂白されることが経験的に知られています。それを利用して越後上布の工程に最後に行なわれるのが、3月の陽光と、締まった雪を利用した越後塩沢の「雪晒し…
経糸(たていと)、緯糸(よこいと)ともに、一本一本手作りした極細の麻糸を使って織り上げる越後上布。その行程で欠かせないのが初春3月頃の安定した気候のもと、少ししまった雪上で行なわれる「雪晒し」(ゆきさらし)です。雪国観光…
第54回ヴェネツィア国際映画祭で「金獅子賞」を受賞した映画『HANA-BI』(1998年)。監督・脚本・編集・挿入画・演出を北野武がこなし、主演もビートたけし、岸本加世子というまさに「キタノブルー」、世界の北野武監督が手…
信濃川右岸、中津川左岸の段丘面(米原Ⅱ面)、標高450mほどに位置している縄文時代中期の遺跡(国の史跡)。竪穴住居跡49軒、長方形大形家屋跡3軒、敷石住居跡1軒の計53軒の住居跡が発見され、さらにこの地域特有の火焔型土器…
平成2年に新潟県津南町の野菜研究会のメンバーが津南町沖ノ原の遊休農地(50アール)を利用してひまわりの作付したのが始まりというのが津南ひまわり広場。現在では4haに50万本のひまわりが咲き、津南町の「町の花」もひまわりに…
新潟県中魚沼郡津南町に湧く環境省の「名水百選」にも選定されるのが竜ヶ窪の池(選定名は「龍ヶ窪の水」)。龍神伝説の残る龍ヶ窪の水は、立石の池とも呼ばれる池で、大量に湧き出る地下水によって美しい水をたたえている。毎分30tと…
山全体が天然の要塞だった坂戸山山頂を本丸とした山城の坂戸城(新潟県南魚沼市)。その麓には、平時に領主が住んでいた住居跡・御館(おたて)、家臣団の屋敷跡や石垣跡などが残されていますが、それらの屋敷群を取り囲むように巡らされ…
三国街道と清水街道の分岐点で、往時には「上田船道」と呼ばれる水運の終点だったという交通の要衝が南魚沼市の六日町。古くは上田庄と呼ばれ、軍事、交通上の重要な拠点だったのです。町の東に聳える坂戸山(633.7m)には、坂戸城…
奈良時代に越後・塩沢地方(現在の新潟県南魚沼市一帯)で織られた麻布が正倉院に保存されているほど、塩沢の織物の歴史は古く、雪深い塩沢で、農閑期の家内仕事の代表が織物でした。塩沢つむぎ記念館は、ユネスコ無形文化遺産、国の重要…
収穫を迎えた秋に掘り忘れた人参を、翌春に食べてみたら意外に美味しかった! なんて失敗談が転じて、今や人気の特産になっているのが新潟県津南町の「雪下人参」、津南町は、雪の多い新潟でも豪雪で知られる町。そんな雪を活かした「氷…
新潟県十日町市は日本を代表する豪雪地帯。そして「美人林」(びじんばやし)と呼ばれる美しいブナの二次林があることでも知られています。このブナの森は大正時代から昭和初期に採炭用に皆伐されましたが、ちょうど、ブナの実がなる年だ…
新潟県十日町市、魚沼丘陵南端部に位置し、上信越高原国立公園に含まれる大渓谷が清津峡(きよつきょう)。清津川沿いの清津峡温泉から八木沢まで、約13kmにわたって深く切れ込んだ峡谷が続きます。閃緑ひん岩(せんりょくひんがん)…
「雲洞庵の土踏んだか、関興寺(かんこうじ)の味噌なめたか」という2つの禅寺の福徳で有名な、南魚沼市の臨済宗円覚寺派の寺が関興寺。応永17年(1410年)、覚翁祖伝(かくおうそでん)が、普覚円光(ふかくえんこう)禅師を招い…