伊香保神社

伊香保神社

伊香保神社は、伊香保温泉街を見下ろす石段街の最上部に建ち、温泉街の鎮守社。天長2年(825年)の創建と伝えられる古社で、富岡の貫前神社(一之宮)、赤城の赤城神社(二之宮)とともに上野(かみつけ)国三之宮として、伊香保温泉のシンボルともなっています。

伊香保のシンボルともなる上野国の三之宮

祭神は大己貴命と少彦名命で、名神大社の社格を持ち、温泉・医療の神として、信仰を集めています。
別当(神社を管理する寺)は寛永年間に創建の湯泉寺で、明治以前は湯前明神と呼ばれていました。
かつて石段街は伊香保神社の社領で、石段は伊香保御関所から神社へと続く参道の一部だったのです。

境内には万葉歌碑も建っていますが、実は『万葉集』第十四巻のなかに伊香保に関する歌が9首あり、伊香保神社には「い香保ろの 八尺(やさか)の堰塞(いで)に 立つ虹の 顕ろまでも さ寝をさ寝てば」という、二人の関係がバレたら困るけど・・・という愛人関係を連想させる恋歌の歌碑が置かれています。

例祭は毎年9月19日。

天平勝宝2年(750年)創建の三宮神社(群馬県北群馬郡吉岡町大久保1)は伊香保神社の里宮(本宮)だったとのこと。

伊香保神社
名称伊香保神社/いかほじんじゃ
所在地群馬県渋川市伊香保町伊香保2
関連HP渋川市公式ホームページ
電車・バスでJR渋川駅から関越交通バス伊香保温泉行きで25分、徳冨蘆花記念館前下車、徒歩15分
ドライブで関越自動車道渋川伊香保ICから約11km
駐車場徳冨蘆花記念文学館駐車場(70台/有料)
問い合わせ伊香保神社 TEL:0279-72-2351
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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