館林市の西部、邑楽町(おうらまち)との境に位置する面積75ha、周囲約7kmの広大な沼。利根川と渡良瀬川に挟まれたエリアには多くの沼がありますが多々良沼と城沼(つつじが岡公園)は最大のもの。11月上旬~3月下旬にかけて白鳥が越冬することで有名で、ヘラブナ釣りが目的の太公望の姿も数多く見かけます。
白鳥の飛来地ですが西岸には北条家ゆかりの弁財天も
湖の湖畔には多々良沼公園が広がり、行政的には大部分が館林市。
白鳥の観察ポイントは、湖北畔の野鳥観察棟南(多々良橋近く、釣り場料金所西)、沼西端の通称ガバ沼(駐車場のある邑楽町側)、多々良沼公園南(湖西畔に突き出した浮島弁財天の南付近)。
白鳥飛来シーズンには、多々良沼白鳥を守る会の手により8:00前後(土・日曜、祝日は9:00前後)と15:00前後に給餌も行なわれています。
白鳥飛来のピークは1月下旬〜2月上旬で、例年200〜300羽が羽を休めています。
沼の東岸には彫刻の小径、展望広場、ボランティアセンターなどがあります。
西岸から沼に突き出る荒間崎に建つ浮島弁財天は、『太平記』ゆかりの地。
弁財天の付根の多々良沼公園は、鶉古城(うずらこじょう)跡。
鎌倉幕府滅亡後、鎌倉幕府14代執権・北条高時の弟・四郎(出家して慧性)と弟・荒間五郎友春が築いた水城の跡です。
荒間五郎友春らは北条家の再興を祈って武州江の島から江島弁財天の分霊を勧請。
邑楽町鶉に建つ恩林寺は北条家の菩提寺となっています。
多々良という名前は良い砂鉄が採取できたからで、足踏み式の蹈鞴(たたら)を使うたたら製鉄が行なわれたことに由来します。
多々良沼 | |
名称 | 多々良沼/たたらぬま |
所在地 | 群馬県館林市松沼町・邑楽郡邑楽町鶉新田 |
電車・バスで | 東武伊勢崎線多々良駅から徒歩30分。東武伊勢崎線館林駅から多々良巡回線で県立館林美術館前下車、徒歩10分 |
ドライブで | 東北自動車道館林ICから約10km |
駐車場 | 県立多々良沼公園駐車場/無料 |
問い合わせ | 館林市緑のまち推進課 TEL:0276-72-4111 邑楽町都市建設課 TEL:0276-47-5033 |
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