福海寺

福海寺

兵庫県神戸市兵庫区西柳原町、西国街道の柳原惣門跡・柳原蛭子神社の北に建つ臨済宗南禅寺派の寺が、福海寺(ふくかいじ)。正式名は福海興国禅寺で、康永3年(1344年)、足利尊氏が兵庫津(兵庫城)に創建、足利義満など歴代の足利将軍の尊崇を受けたという名刹で、柳原大黒天としても有名です。

足利尊氏ゆかりの禅寺で、足利将軍家の尊崇を受けた名刹

福海寺
兵庫七福神の大黒天を祀る

建武3年(1336年)、足利尊氏は、京に入り後醍醐天皇は比叡山へ退きますが、新田義貞軍に京を追われて、兵庫津に敗走、播磨国室津を経て九州へと落ち延びています(建武の乱)。
その際、兵庫津にあった針が崎観音堂(福海寺の前身)の壇下に身を潜め、新田軍の追討を避け、無事に九州へと落ち延び、後に反転攻勢で軍船を兵庫津に着け、湊川の合戦に勝利したことから、報恩と戦没者の追討を目的に、京の正伝寺から在庵圓有(ざいあんえんゆう)を招聘し、福海寺を創建したと伝えられています。

西国街道の兵庫津の西の入口、柳原惣門の場所に位置し、しかも江戸時代まで境内は枡形(ますがた)のような構造になっていたのは、瀬戸内海舟運、国際貿易の要である兵庫津(兵庫城)防御の役割を担っていたから。

本尊は釈迦如来、観世音菩薩ですが、法堂に大黒天を安置し、柳原大黒天とも称されるようになっています。
毎年1月9日〜1月11日の『柳原十日戎・大黒祭』は、福海寺オリジナルの熊手、福箕が授与され、例年20万人以上の人出があります。
兵庫七福神めぐりの大黒天にもなっています。

福海寺
名称 福海寺/ふくかいじ
所在地 兵庫県神戸市兵庫区西柳原町10-10
関連HP 福海寺公式ホームページ
電車・バスで JR兵庫駅から徒歩6分
ドライブで 阪神高速道路3号神戸線柳原出口から約500m
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 福海寺 TEL:078-671-6242
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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