神龍湖(帝釈峡ダム)

神龍湖(帝釈峡ダム)

広島県庄原市・神石郡神石高原町、比婆道後帝釈国定公園内に位置する、周囲24km、全長8kmの人造湖が、神龍湖(しんりゅうこ)。大正13年に山陽中央水電が建設した水力発電用の重力式コンクリートダム(現在は中国電力が管理)、帝釈川ダムのダム湖でダム湖百選にも選定されています。

帝釈川ダムのダム湖で、帝釈峡遊覧船も運航

神龍湖(帝釈峡ダム)
「日本一縦長のダム」帝釈川ダム

帝釈川ダムは、帝釈峡の峡谷部に築かれているため、堤高62.1m、堤頂長35.2mと縦横比が逆転した「日本一縦長のダム」。
ダム湖に沈んだ峡谷がいかに切り立っていたのかがよくわかります。

その形が竜に似ていることが名の由来で、紅葉橋を起点に神龍湖めぐりの帝釈峡遊覧船も運航。
ダム湖に架かる神龍橋は、昭和5年に紅葉橋として県道に架けられたもので、昭和60年に遊歩道の橋として移設されたもの。
土木学会選奨土木遺産にもなっています。

カルスト台地を帝釈川が深く掘り下げた峡谷で、神龍湖を境にして上流を上帝釈、下流を下帝釈と呼んでいます。
帝釈峡探勝遊歩道を使って、紅葉橋、神龍橋、桜橋と渡る散策プランも可能(帝釈峡探勝遊歩道は、神龍湖〜上帝釈を結ぶ区間が落石により一部通行止めで迂回路が用意されています)。

下帝釈側には総延長740mが確認された「幻の鍾乳洞」もあり、今だ秘境的な要素を有しています。
新緑、紅葉の名所でもあり、紅葉の見頃は例年10月下旬~11月上旬頃(近年の温暖化で遅れる傾向にあります)。

戦前から景勝地として知られていますが、昭和9年3月24日、神龍湖遊覧船が沈没するという痛ましい事故が発生し、小学校の児童・教師14名が死亡しています(桜橋の袂に慰霊碑が立っています)。

神龍湖の東には休暇村帝釈峡、休暇村帝釈峡くぬぎの森オートキャンプ場があり、帝釈峡観光の基地に絶好。

神龍湖(帝釈峡ダム)
名称 神龍湖(帝釈峡ダム)/しんりゅうこ(たいしゃくきょうだむ)
所在地 広島県庄原市東城町三坂・神石郡神石高原町永野
関連HP 帝釈峡観光協会公式ホームページ
ドライブで 中国自動車道東城ICから約10km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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