北緯45度31分14秒、日本最北端の岬で、突端には日本最北端の地碑が立っています。晴れた日には、宗谷海峡を挟んで約43km離れている樺太(サハリン)南端のクリリオン岬もはっきりと視認できます。地碑近くには1808(文化5)年、サハリンに向かった探検家、間宮林蔵の像、ご当地ソングの『宗谷岬』歌碑も立っています。
北方領土を除く日本の最北端
地元では大岬(おおみさき)と通称されていたため、稚内では大岬と呼ばれることも。
宗谷岬はアイヌ語ではノッ・エトゥ(not・etu=岬・岬)、つまりは岬の突端といわれていました。
宗谷は、アイヌ語のソー・ヤ(so-ya=岩礁の・岸)に由来。
沖合の弁天島をソー・ヤ・シュマ(so-ya-suma=岩礁の・岸・岩)と呼んでいました。
地元の人の話では、「以前は自殺志願者がよくやってきて、入水自殺を試みましたが、岩礁が沖まで続き、(夏でも寒流のため)あまりの寒さにブルブル震えて交番に駆け込む人が続出した」なんてこともあったとか。
まさに一帯は「ソー・ヤ」だったのです。
突端に立つ最北端の地碑は、北極星の一稜をモチーフにした三角錐で、中央には北を示す「N」、台座の円形は「平和と協調」を表しているのだか。
岬には、「流氷とけて♬」で知られる『宗谷岬』(作詞:吉田弘、作曲:船村徹)の歌碑も立っています。
国道238号を挟んだ背後の高台には、宗谷岬灯台、宗谷岬展望台、旧海軍望楼などがあります。
また宗谷岬灯台から南に広がるなだらかな丘は、周氷河地形の大規模な宗谷丘陵肉牛大牧場です。
周氷河地形の宗谷丘陵は、北海道遺産になっていますが、宗谷岬から猿払(さるふつ)方面へ北オホーツクを南下するプランなら、宗谷岬途端の信号から山側に上がる道を入り(山上に紅白の宗谷岬灯台が見えます)、宗谷丘陵肉牛大牧場を抜けて、道道889号(上猿払清浜線)に入るのがおすすめです。
しかし、択捉島はロシアが実効支配しているので、現在到達できる最北端は、宗谷岬ということに。
実は、その沖合に弁天島があって、そこがホントの最北ですが、現在では到達する手段がありません。
宗谷岬 | |
名称 | 宗谷岬/そうやみさき Cape Soya/Japan’s Northern Most Point Monument |
所在地 | 北海道稚内市宗谷村宗谷 |
関連HP | 稚内市公式ホームページ |
電車・バスで | JR稚内駅から宗谷バス大岬方面行きで50分、宗谷岬下車 |
ドライブで | 稚内空港から約23km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 稚内市観光交流課 TEL:0162-23-6161 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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