葦間山古墳

葦間山古墳

茨城県筑西市(ちくせいし)にある墳丘長141mと推定される巨大な前方後円墳が葦間山古墳(あしまやまこふん)。前方部の一部は畑地となり、原型を失っているため正確な規模はわかりませんが、141mとすれば茨城県では舟塚山古墳(石岡市)、梵天山古墳(常陸太田市)に次いで3位、東日本でも9番目の大古墳ということに。

新治国造の墳墓と推測される巨大古墳

葦間山古墳

発掘調査が行なわれていないため、出土品などから築造年代が特定できません。
そのため、築造年代は4世紀末〜5世紀(『下館市史』)、6世紀前半(『茨城県史料考古資料編・古墳時代』)と諸説あり定かでありません。
被葬者も古代の常陸国西部を支配した新治国造(にいはりのくにのみやつこ)のエリアでは最大なので、国造級の権力者と推測できます。
初代・新治国造の墓とすれば、奈良時代の和銅6年(713年)編纂の『常陸国風土記』に崇神天皇時代に東征したと記される比奈良珠命(ひならすのみこと=出雲系の一族)もしくはその後裔の墓ということに。

葦間山古墳
名称 葦間山古墳/あしまやまこふん
所在地 茨城県筑西市徳持
関連HP 筑西市公式ホームページ
電車・バスで JR・真岡鐵道・関東鉄道下館駅から徒歩35分、または、タクシーで10分
ドライブで 北関東自動車道桜川筑西ICから約13km
問い合わせ 筑西市文化課 TEL:0296-22-0183
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

舟塚山古墳

霞ヶ浦の湖畔、恋瀬川河口近くにある墳丘長186mの前方後円墳が舟塚山古墳で、国の史跡。茨城県最大、東日本でも天神山古墳(群馬県太田市/墳丘長210m)に次ぐ規模を誇る巨大な古墳です。5世紀後半の築造で、被葬者は初代茨城国造(いばらきのくにの

梵天山古墳

梵天山古墳

茨城県常陸太田市にある梵天山古墳群(ぼんてんやまこふんぐん)の中心となる古墳が梵天山古墳。墳丘長151mは、舟塚山古墳(墳丘長186m/石岡市)に次いで茨城県内第2位、東日本全体でも6位という巨大な古墳で、古代に久慈川流域を支配した首長の墓

東日本の古墳 ベスト10

東日本の古墳 ベスト10

日本最大の古墳は大仙古墳(仁徳天皇陵)で墳丘長486m。東日本で最大の古墳は群馬県太田市の天神山古墳で210m。全国レベルだと26位と、巨大古墳は西日本に多いことがわかります。それでも東日本のベスト10を見てみると、ヤマト王権と東日本の首長

茨城県三大古墳

茨城県三大古墳とは!?

茨城県には、水運を利用した経済力をベースにして、東日本の2位、6位、9位にランクイン巨大古墳が築かれています。律令時代に朝廷の最前線となった場所が現在の石岡市一帯ですが、古墳時代にもヤマト王権と密接な関係をもった首長が、茨城県三大古墳という

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ