阿蘇カルデラの中心、阿蘇五岳(中央火口丘群)を縦断する熊本県道111号(阿蘇吉田線)・熊本県道298号(阿蘇公園下野線)の愛称が阿蘇パノラマライン。前身は有料道路だった阿蘇登山道路で、米塚、草千里ヶ浜、牛馬が放牧される牧草地など阿蘇らしい絶景を目にできます。
沿線にはのどかな牛馬の放牧風景が展開
阿蘇五岳に南・北・西の3方向からアプローチでき、北側の豊肥本線の阿蘇駅前から草千里ヶ浜を目指して阿蘇パノラマラインを走ると春にはミヤマキリシマが美しく咲くのが往生岳の山腹。
阿蘇駅側を振り返ると大観峰など阿蘇外輪山が阿蘇谷を取り囲む様子がジオラマを眺めるようによくわかります。
阿蘇パノラマラインで、阿蘇五岳のうちでもっともアルペン的な山容を誇る根子岳を眺望するのは阿蘇駅前から往生岳山麓の間のみ(パノラマライン北端部分)。
ヨーロッパアルプスのようにそびえ立つ根子岳の記念撮影が可能なのはここだけです。
上米塚近く、熊本県道111号(阿蘇吉田線)・熊本県道298号(阿蘇公園下野線)の合流点では、阿蘇五岳の一座、杵島岳(きしまだけ)を見上げるビューポイントです。
煙を上げる中岳を背景に、放牧された牛や馬が草を食んでいる牧歌的な風景を堪能できるのが草千里ヶ浜で、標高1100mの地点から、阿蘇カルデラの西側を一望にする草千里展望所(草千里ヶ浜展望所)が設けられています。
また、阿蘇パノラマライン途中、中岳の西山腹には噴煙を眼前にする古坊中遺跡があります。
阿蘇開山と伝えられる天台宗・最栄読師が中岳火口の西の巌殿に十一面観音菩薩像を安置したことから始まり、37坊51庵もの寺院群が建ち並んだと伝えられている山上の遺跡です(戦国時代に島津氏の侵攻を受け荒廃)。
阿蘇開山の歴史を伝える場所ですが、今ではまったく知られない場所になっています。
阿蘇パノラマライン | |
名称 | 阿蘇パノラマライン/あそぱのらまらいん |
所在地 | 熊本県阿蘇市・阿蘇郡南阿蘇村 |
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