肥後国一之宮として崇敬され、全国523社ある阿蘇神社の総本社が、熊本県阿蘇市の阿蘇神社。古代から阿蘇氏が大宮司を務め、今も宮司は阿蘇氏という歴史を誇っています。明治初年の神仏分離以前は神仏習合で(神宮寺は天台宗の青龍寺)、楼門も仏閣の様式で建てられた二層楼山門式。「日本三大楼門」にも数えられています。
熊本地震の倒壊で解体復元修理を実施
南北にのびる横参道中央に聳える楼門は、高さ18m、二重門として九州最大の規模を誇っています。
現存する阿蘇神社の社殿は、宇城出身の水民元吉を大工棟梁に、天保6年(1835年)〜嘉永3年(1850年)にかけての社殿再興事業で建てられたもの。
大工棟梁の水民元吉(1814年~1887年)は、弱冠・22歳で阿蘇神社の棟梁を任され、後に熊本藩の御用大工に召し抱えられています。
平成28年4月の熊本地震で倒壊していますが、柱や梁など1万点を使って解体復元修理が行なわれ、耐震補強のため、揺れを吸収するダンパーや鋼管柱(鉄骨材)4本が加わって、令和5年度に完成。
解体工事中に礎石に刻まれた銘も発見され、楼門を建て始めた日付が嘉永元年(1848年)3月4日だったこと、天草の石工が関わったことも初めて確認されています。
画像は、熊本地震での倒壊前のものです。
阿蘇神社・楼門 | |
名称 | 阿蘇神社・楼門/あそじんじゃ・ろうもん |
所在地 | 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083-1 |
関連HP | 阿蘇神社ホームページ |
電車・バスで | JR宮地駅から徒歩15分 |
ドライブで | 九州自動車道熊本ICから約41km |
駐車場 | 70台/無料、市営駐車場(70台/有料)も隣接 |
問い合わせ | 阿蘇神社 TEL:0967-22-0064/FAX:0967-22-3463 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag