三重県桑名市の西桑名駅と、いなべ市の阿下喜駅(あげきえき)を結ぶ、軌間(レール幅)762mmのナローゲージ(特殊狭軌)の鉄道が三岐鉄道北勢線(さんぎてつどうほくせいせん)。路線総延長は、20.4 kmで、ナローゲージ(特殊狭軌線)としては、現存3社4路線のうち、日本最長です。
日本最長路線のナローゲージ(特殊狭軌線)
明治42年、軽便鉄道法が公布され、明治45年に北勢鉄道が設立。
大正3年4月5日、北勢鉄道の大山田駅(現・西桑名)〜楚原駅間(14.5km)が開通したという歴史ある鉄道で、北勢鉄道、北勢電気鉄道、三重交通、三重電気鉄道、近畿日本鉄道、三岐鉄道と経営母体は変化しながら、軽便鉄道(けいべんてつどう=規格が簡便のため、明治時代〜大正時代、全国各地に建設された鉄道)の歴史を今に伝える貴重な存在です。
沿線の楚原駅〜麻生田駅間の六把野井水拱橋(ろっぱのゆすいきょうきょう=コンクリートブロック製のねじり橋)、明智川拱橋(あけちがわきょうきょう=コンクリート製のめがね橋)は、土木学会の土木遺産にも認定されています。
終点の阿下喜駅隣接地には、いなべ市の「軽便鉄道博物館」もあり、軽便鉄道としての歴史を紹介しています。
昭和初期に全国で300ヶ所あった軽便鉄道ですが、現存するナローゲージ(特殊狭軌線)は、3社4路線しかありません。
三岐鉄道北勢線 | |
名称 | 三岐鉄道北勢線/さんぎてつどうほくせいせん |
所在地 | 三重県桑名市・いなべ市 |
関連HP | 三岐鉄道北勢線公式ホームページ |
問い合わせ | 三岐鉄道 TEL:059-364-2141 |
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