全国に広がる4万社あまりの八幡宮の総本社が、大分県宇佐市に鎮座する宇佐神宮(うさじんぐう)。別名は宇佐八幡宮で、石清水八幡宮・筥崎宮(または鶴岡八幡宮)とともに日本三大八幡宮のひとつに数えられ、豊前国の一之宮にもなっています。明治初年の神仏分離以前は、宇佐八幡宮弥勒寺という神仏集合の寺。参拝は二拝四拍手一拝が作法。
全国4万余の八幡社の総本山
社伝によれば欽明天皇32年(571年)、八幡神(八幡大菩薩)が当地に降臨し、神亀2年(725年)、聖武天皇の勅願により社殿が建立されたという古社。
標高647mの御許山の9合目に鎮座する大元神社は、宇佐神宮の元宮といわれています。
3つの巨石を祀り、古代の磐座(いわくら)信仰を伝える社ですが、現在は奥宮として機能しています。
宇佐神宮は、明治の神仏分離までは、八幡大菩薩を本尊とする宇佐八幡宮弥勒寺という寺でした(明治の神仏分離、廃仏毀釈で寺は廃寺に)。
小椋山(亀山)山頂に鎮座する上宮とその山麓に鎮座する下宮とからなり、上宮本殿(3棟)は国宝。
上宮本殿は3殿からなり、向かって左の一之御殿には、主祭神である八幡神・応神天皇を、中央の二之御殿には当地の土豪で国造に任ぜられた宇佐氏の氏神、比売大神(ひめおおかみ)を、右の三之御殿には応神天皇の母・神功皇后を祀っています。
黒田長政は1597(慶長2)年、二之御殿を建立しています。
上宮本殿は八幡造(はちまんづくり)と呼ばれる切妻造で、平入の2つの建物を前後に連結させた特殊な様式。
また宝物殿には、国宝の孔雀文磬(くじゃくもんけい)など、重要な文化財を収蔵。
石清水八幡宮(京都府八幡市)、筥崎宮(福岡県福岡市)とともに「日本三大八幡宮」に数えられています(鎌倉の鶴岡八幡宮を加える場合も)。
「日本三大八幡宮」の筆頭が宇佐神宮です。
宇佐神宮 | |
名称 | 宇佐神宮/うさじんぐう Usa-jingu Shrine |
所在地 | 大分県宇佐市南宇佐2859 |
関連HP | 宇佐神宮公式ホームページ |
電車・バスで | JR宇佐駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 宇佐別府道路宇佐ICから約6.5km |
駐車場 | 500台/有料 |
問い合わせ | 宇佐神宮庁 TEL:0978-37-0001/FAX:0978-37-2748 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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