永源寺

永源寺

滋賀県東近江市、愛知川(えちがわ)の上流部にあり、百数十の末寺を統轄する臨済宗永源寺派の総本山が永源寺。紅葉の名所として全国的に有名。南北朝時代の康安元年(1361年)、近江国の領守・佐々木氏頼(ささきうじより=六角氏頼)が、伽藍を建て、名僧・寂室元光(じゃくしつげんこう)を迎えて開山、瑞石山永源寺と号したのが始まり。

本尊は優れた世継を授かるとの信仰を集める

永源寺
永源寺

中世には全国から学僧が集まり、盛時には56坊、2000人を数えたという臨済宗の名刹です。
戦国時代に戦乱で荒れましたが、藩政時代に彦根藩主・井伊氏の庇護によって現在の諸堂が整えられています。

広い境内には寛正5年(1464年)再建で寺内最古の建築物である総門、享和2年(1802年)築の山門、明和2年(1765年)再建の方丈、享保13年(1728年)再建の法堂(はっとう)、延宝4年(1676年)再建の経堂、正保4年(1647年)再興の含空院など諸堂が建ち並んでいます。

開山堂には寂室元光和尚坐像があり、国の重要文化財に指定されています。

琵琶湖のヨシで葺(ふ)かれた方丈に祀られる本尊の聖観音像は、「世継ぎ観音」とも呼ばれ、優れた世継ぎを授かるとの信仰があります。

新緑と紅葉は、関西屈指の人気スポットで中京圏から訪れる人も多数

永源寺
永源寺

永源寺含空院庭園は、永源寺の歴代住持の住まいである含空院の周囲をとりまく庭園で新緑、紅葉には絶景となり、カメラマンに人気のスポットに。
紅葉の見頃は、例年10月下旬〜11月下旬。
紅葉シーズンには夜間ライトアップも実施されています。

永源寺から愛知川を上流へと遡った蛭谷は木地師(きじし)の里で全国の小椋姓のルーツ。
政所は「宇治は茶所、茶は政所」といわれた朝廷献上の歴史ある茶所です。

永源寺
名称 永源寺/えいげんじ
所在地 滋賀県東近江市永源寺高野町41
関連HP 永源寺公式ホームページ
電車・バスで 近江鉄道本線八日市駅から近江バス永源寺車庫行き25分、永源寺前下車、徒歩5分
ドライブで 名神高速道路八日市ICから約9km
駐車場 40台/無料(紅葉シーズンは駐車不可、周辺の有料駐車場を利用)
問い合わせ 永源寺 TEL:0748-27-0016/FAX:0748-27-1055
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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