静岡市歴史博物館

静岡市歴史博物館

静岡県静岡市葵区追手町、駿府城公園の南側に建つのが、静岡市歴史博物館。歴史文化から静岡の未来をつくる施設として令和5年1月に開館したミュージアムで、建設工事前の発掘調査で見つかった全長30m、 幅2.7mの戦国時代末期の道と石垣の遺構を発掘された状態で展示しています。

今川氏時代、徳川家康時代の駿府を詳しく解説

静岡市歴史博物館
戦国時代末期の道と石垣の遺構

徳川家康が、浜松城から居城を駿府城に移した時代に築いたと推測される道で、道の両側には武家屋敷の石垣の遺構も現存、「徳川家康が歩いたかもしれない道」としてPRしています。

1階は、静岡市の「広さ」と「歴史」を体感する「歴史体感展示」で、戦国時代末期の道と石垣の遺構のほか、静岡の絵地図を大画面で展示するギャラリー「静岡の時空を語る、感じる」で、静岡の歴史を代表する資料も展示され、静岡市の歴史の概略をつかむことができます。

2階は、400年前の駿府へタイムスリップ! 「『首都』駿府と世界」がテーマで、徳川家康と今川義元など今川氏に関するコーナー。
「駿府の城とまちをつくった家康の人生をたどる『家康の一生』」では、家康の花押(サイン)、家康の肖像画(東照大権現像)、甲冑などを展示。
「駿府を治め、家康を育てた今川氏のすごさを知る『家康を育んだ地 駿府』」では、桶狭間今川義元血戦の絵図、義元の花押(サイン)などを展示しています。
桶狭間今川義元血戦の絵図では、今川義元が勇ましく戦った姿が描かれ、馬に乗らず輿に乗っていたという公家的なイメージで描かれることの多かった今川義元の真の姿を知ることができます。
今川氏時代の駿府は、大内氏の山口(西の京)、朝倉氏の城下町・越前一乗谷とともに京の文化を取り入れて中世に花開いた町(今川文化は戦国三大文化とも)。
今川氏の培った文化が、幼少期から青年にかけての家康に大きな影響を与えたことは間違いありません。

3階は、東海道、駿府城下町のにぎわいを知る・感じるがテーマで、「東海道と駿府の町をめぐる『家康の威光と駿府』」では、家康が整備した駿府城下町の暮らしに迫ります(今も静岡市内には江戸時代からの老舗が多数現存)。
さらに、「日本の近代は静岡から始まった!『静岡藩と新生静岡』」コーナーでは、明治維新の後の静岡の発展、近代の清水港とお茶について取り上げています。

スマートフォンなどの端末を利用して展⽰解説などを楽しめる、ミュージアム向け無料ガイドアプリ「ポケット学芸員」のサービスも導入(iOS 版、Andoroid 版に対応)。

静岡市歴史博物館
名称 静岡市歴史博物館/しずおかしれきしはくぶつかん
所在地 静岡県静岡市葵区追手町4-16
関連HP 静岡市歴史博物館公式ホームページ
電車・バスで JR静岡駅から駿府浪漫バスで15分、東御門下車すぐ
ドライブで 東名高速道路静岡ICから約4.5km。または、新東名高速道路新静岡ICから約9km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 静岡市歴史博物館 TEL:054-204-1005
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

駿府城(駿府城公園)

静岡市の中心に位置する二重の堀と美しい石垣に囲まれた、静岡市民憩いの場。かつて徳川家康が築城、余生を送った駿府城の跡で、駿府藩の藩庁。府中城や静岡城とも呼ばれています。日清戦争後の明治29年から終戦まで、静岡歩兵第三十四聯隊の兵営があった場

 

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