鳥取県八頭郡若桜町(わかさちょう)にある若桜鉄道若桜線(わかさてつどうわかさせん)の駅が若桜駅。昭和5年12月1日、 鉄道省若桜線の延伸で終着駅として開業した駅で、現存する駅舎のほか、機関庫、転車台、給水塔などは開業当時のまま。国の登録有形文化財に指定されています。鳥取県最東端の駅にもなっています。
C12を若桜駅構内の展示線で運転
駅舎内に若桜鉄道の本社・車庫があり、若桜鉄道唯一の社員配置駅。
窓口で乗車券(硬券)やグッズを販売しています。
若桜駅に残る直径15.2m、深さ1.8mの転車台(turntable/ターンテーブル)は、若桜鉄道の運転士・山根徹さんがJR貨物関東支社に勤務していた平成13年から休暇を利用して修復作業を行ない、復元したもの。
戦後、使われることなく、土に埋もれていた転車台を掘り出し、JR青梅線拝島駅から使わなくなった枕木を移送、平成16年にJRを退社し、故郷の八頭町に帰郷し、修復を完了させたもの。
転車台の脇には、給水塔、蒸気機関車が石炭の燃え殻を落としていた線路下の溝、排炭ピットなども現存しています。
平成19年、若桜駅SL保存会と若桜町は、兵庫県多可町に静態保存されていたSL(C12形167)を購入。
現在、若桜駅構内の展示線で運転されており(例年5月〜11月の日曜など)、本来の動態保存機としての復元し、SL観光列車を運行するための募金活動が行なわれています。
台湾新竹県横山郷にある台湾鉄路管理局内湾線の内湾駅と姉妹協定を締結。
姉妹駅締結を通じて、観光活性化を図ろうとしています。
若桜鉄道では若桜駅のほか、隼駅、安部駅、八東駅、因幡船岡駅、丹比駅、若桜川橋梁、細見川橋梁、岩淵川橋梁、第一八東川橋梁、第二八東川橋梁、第三八東川橋梁などが国の登録有形文化財に指定され、鉄道全体が近代化遺産のような様相を呈しています。
画像協力/鳥取県
若桜駅 | |
名称 | 若桜駅/わかさえき |
所在地 | 鳥取県八頭郡若桜町若桜345-2 |
関連HP | 若桜鉄道公式ホームページ |
ドライブで | 中国自動車道山崎ICから約63km |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 若桜鉄道 TEL:0858-82‐0919 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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