鶴岡公園(鶴ヶ岡城跡)

鶴岡公園は鶴ヶ岡城跡に整備された公園。鶴ヶ岡城は三重に堀を巡らせた平城で、藩政時代に庄内地方を治めていた庄内藩(荘内藩)酒井家14万石の居城。明治8年に廃城となり、本丸と二の丸が鶴岡公園として整備されています。「日本さくら名所100選」、「日本の歴史公園100選」にも選定されています。

東北の有力な外様大名の監視役だった酒井氏の居城

鶴ヶ岡城は、伊達藩(仙台)、佐竹藩(秋田)など、東北の有力な外様大名の監視役として徳川の譜代大名、酒井氏の11代にわたる居城。
初代庄内藩主となった酒井忠勝(さかいただかつ)は、1622(元和8)年、出羽庄内藩13万8000石に移封。
鶴ヶ岡城を近世城郭へと大改修し、城下町を整備しました。

明治元年の戊辰戦争に際に庄内藩は幕府方で、会津藩が降伏した後、明治と改元された9月25日まで徹底抗戦。
そんな歴史を背景に、明治維新とともに明治政府によって鶴ヶ岡城の建物はすべて破却され、明治9年に鶴岡公園が誕生しています。

往時にも、天守はなく、本丸東北隅に2層2階の隅櫓、二の丸南西隅に2層2階の隅櫓が建っていました。
現在、本丸・二の丸跡周辺が「鶴岡公園」として整備され、石垣や堀が残り藩政時代の面影を残しています。

園内には藤沢周平記念館、大宝館、荘内神社などが

堀越しに眺めた「大宝館」
大正時代のレトロ建築が現存

本丸跡には明治10年創建で、酒井家初代・忠次、2代・家次、3代・忠勝、9代・忠徳を祀った荘内神社が鎮座しています。
稲荷神社は、6代忠真が、二の丸東北隅に城内鎮守として創建した社。
年1回の祭日には、城下の庶民も参拝が許されたといい、城の取り壊しの際にも奇跡的に破却を免れました。

公園内には、鶴岡市立藤沢周平記念館、大正天皇の即位を記念して大正4年に建てられた「大宝館」があり、「大宝館」館内には明治の文豪・高山樗牛や日本のダ・ヴィンチといわれた松森胤保の資料が展示されています。

公園西側の疎林広場には『雪の降るまちを』モニュメントも立っています。
『雪の降るまちを』(内村直也作詞、中田喜直作曲)は、は、昭和27年のヒットソング。
中田喜直が、作曲の際に山形県鶴岡市の雪をイメージしてつくった(昭和27年冬に鶴岡を訪れています)のがモニュメント建立のゆえん。

鶴岡藩は藤沢周平の小説に登場する「海坂藩」のモデル!

国の史跡でかつての藩校の「致道館」

鶴ヶ岡城(鶴岡藩)は、藤沢周平の小説に登場し、映画『武士の一分』(山田洋二監督、木村拓哉主演)などで描かれた「海坂藩」のモデル、舞台ともなっています。

「十一月の日は短く、加えてその日は、鉛色の雲が漠漠(ばくばく)と空を覆うばかりで、日は早く暮れた。鶴ヶ岡城は攻撃野戦を旨とした平城で、櫓(やぐら)は二ノ丸の巽櫓(たつみやぐら)、本丸の乾櫓(いぬいやぐら)の二基しかない。中ノ橋を渡ると、凍るような闇の中に、本丸の建物は背を屈して蹲(うずくま)っているように見えた。」(藤沢周平『義民が駆ける』)

園内には730本の桜の木があり、山形県内随一の桜の名所として知られ、「日本さくら名所百選」にも選ばれています。
桜並木は映画『花のあと』(中西健二監督・北川景子主演)のロケ地。
例年の桜の見頃は4月中旬〜4月下旬で、『鶴岡公園桜まつり』も開催。
ぼんぼりに灯が入り、夜桜見物も楽しめます。

三の丸跡には「致道博物館」があって酒井家伝来の美術品などを展示。酒井家御用屋敷跡庭園(国の名勝「酒井氏庭園」)も残されています。
また、鶴岡公園南東には東北で唯一現存する藩校の国の史跡「致道館」も建っています。

鶴岡公園(鶴ヶ岡城跡) DATA

名称 鶴岡公園(鶴ヶ岡城跡)/つるおかこうえん(つるがおかじょうせき)
Tsuruoka Park,Tsurugaoka Castle
所在地 山形県鶴岡市馬場町
関連HP 鶴岡ツーリズムビューロー公式ホームページ
電車・バスで JR鶴岡駅から庄内交通バス市内循環Aコースで10分、市役所前下車、すぐ
ドライブで 山形自動車道鶴岡ICから約3.5km
駐車場 150台/無料
問い合わせ 山形県鶴岡市観光連盟 TEL:0235-25-2111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
荘内神社

荘内神社

2021年7月1日
致道館

庄内藩校 致道館

2020年10月19日
『雪の降るまちを』発想の地モニュメント

『雪の降るまちを』発想の地モニュメント

2019年11月16日
旧西田川郡役所(致道博物館)

旧西田川郡役所(致道博物館)

2019年11月16日
大宝館(大寶館)

大宝館(大寶館)

2019年11月15日
大督寺

大督寺

2018年1月16日

 

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