山梨県甲府市、甲府南ICのすぐ南側に広がる曽根丘陵公園(甲斐風土記の丘)にあるミュージアムが山梨県立考古博物館。一帯には、銚子塚古墳(前方後円墳)、丸山塚古墳(円墳)など16基の古墳があり、東山古墳群と呼ばれています。考古学的な調査成果から山梨の歴史を学ぶ貴重なスポットです。
山梨県の古代を、豊富な展示物で詳しく解説
常設展・旧石器時代では、局部磨製石斧(北杜市横針前久保遺跡)、ナイフ形石器(北杜市丘の公園第2遺跡、県指定文化財)など、ナイフ形石器、尖頭器(せんとうき)、彫器(ちょうき)、削器(さっき)に分類される打製石器を展示。
常設展・縄文時代では、「縄文王国山梨」と呼ばれるように縄文時代の展示物は、国の重要文化財26点、山梨県指定文化財31点が含まれています。
国指定史跡・金生遺跡のジオラマや竪穴住居を復元、尖底(せんてい)土器、深鉢形土器、土偶、耳飾りなどの展示から、縄文人の生活、信仰、文化を紹介するほか、展示室入口にはミニ体験コーナーが設置され、実物の縄文土器や石皿、黒曜石に触れることができ、古代の火起こし道具を体験可能。
常設展・弥生時代では身洗沢遺跡の水田の土層断面や水田に残された足跡を展示。
水田耕作や機織りの始まり、鉄器・青銅器の使用など新しい文化を学ぶことができます。
常設展・古墳時代では、甲府市の銚子塚古墳から出土の三角縁神獣車馬鏡のレプリカを展示。
銚子塚古墳は全長169mを誇る古墳時代前期では東日本最大級の古墳(4世紀後半)。
出土した三角縁神獣鏡は誰が使ったものなのか、なぜこの地に巨大古墳が造営されたのか、謎は深まるばかりです。
副葬品の展示とともに、竪穴式石室(大丸山古墳)と横穴式石室(加牟那塚古墳)を模型で再現するなど、わかりやすい展示で、古墳の埋葬構造を知ることができます。
最後のコーナーとなる常設展・歴史時代では、奈良時代以降を簡潔に紹介。
オリジナルグッズも豊富なミュージアムショップも併設。
銚子塚古墳(県内最大の前方後円墳)と丸山塚古墳(県内最大の円墳)は山梨県立考古博物館から徒歩4分の位置にあるので、あわせて見学を。
山梨県立考古博物館 | |
名称 | 山梨県立考古博物館/やまなしけんりつこうこはくぶつかん |
所在地 | 山梨県甲府市下曽根町923 |
関連HP | 山梨県公式ホームページ |
電車・バスで | JR甲府駅からタクシーで20分 |
ドライブで | 中央自動車道甲府南ICから約1.8km |
駐車場 | 130台/無料 |
問い合わせ | 山梨県立考古博物館 TEL:055-266-3881/FAX:055-266-3882 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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