福岡県みやま市瀬高町、最澄(伝教大師)開山と伝わる古刹、清水寺(きよみずでら)の境内にあるのが乳父観音(ちちぶかんのん)。嘉祥元年(848年)、唐より帰朝した円仁(慈覚大師)が、子供たちが健やかに育つようにと願いを込めて観音像を自刻して開基と伝わり、母乳の出が良くなるという信仰があります。
最澄(伝教大師)が子育て祈願の寺として開基
乳父観音という名の通り、安産・子育てや、母乳の出が良くなるというご利益があるとされ、俗に「おっぱい観音」とも呼ばれ、乳房を形どったものを奉納すると母乳の出が良くなるという信仰があります。
さらに、お礼参りとして、絵馬や千羽鶴を奉納するのが習わしに。
清水寺の解説では、母(乳)と父の両親に見守られ子供が無事成長することをを祈る観音様ということで、乳父観音とのこと。
日本で最初に粉ミルクが発売されたのは大正6年のことで、大衆化したのは戦後。
つまり、それ以前は、我が子が健やかに育つかどうかは、母乳の出に大きく依存し、母乳の出が良くなるようにという祈願は、切なるものだったのです。
乳父観音(清水寺) | |
名称 | 乳父観音(清水寺)/ちちぶかんのん(きよみずでら) |
所在地 | 福岡県みやま市瀬高町本吉1119-1 |
関連HP | 清水寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR瀬高駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 九州自動車道みやま柳川ICから約3km |
駐車場 | 80台/無料 |
問い合わせ | 清水寺寺務所 TEL:0944-63-7625 |
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