神社などに祀られる御神体が、祭礼の際に船に乗って渡御する神事が「船神事」。大阪天満宮の『天神祭』、広島県厳島神社の『管絃祭』、島根県松江市の城山稲荷神社で10年に一度行なわれる『ホーランエンヤ』が「日本三大船神事」に数えられています。
大阪天満宮『天神祭』
場所:大阪天満宮/大阪市北区天神橋2-1-8
日時:7月24日(宵宮) ~ 7月25日(本宮)
内容:本宮の日の夜、大川(旧淀川)に多くの船が行き交う船渡御が行なわれ、花火が奉納されます
起源:天暦5年(951年)、社頭の浜から神鉾を流し、流れ着いた浜に斎場を設け、禊祓(みそぎはらい)を執り行なった際、神領民が船を仕立てて奉迎したのが始まり
厳島神社『管絃祭』
場所:厳島神社と大鳥居、地御前神社など
日時:旧暦6月17日
内容:神様をお慰めする神事として創始。御祭神が乗る御座船(管絃船)が地御前神社へ渡御
起源:厳島神社を造営した平清盛が、平安貴族の優雅な京の舟遊びを厳島神社に導入
城山稲荷神社式年神幸祭『ホーランエンヤ』
場所:城山稲荷神社・阿太加夜神社
日時:10年に一度、5月/次回は2029年5月
内容:城山稲荷神社から御御輿、絢爛豪華大船行列が阿太加夜神社へと渡御。ホーランエンヤ(「豊来栄弥」、「宝来遠弥」)は五穀豊穣への熱い願いが込め、漕ぐ櫂の調子を合わせるために唄われる船唄。
起源:慶安元年(1648年)、松江藩主・松平直政が凶作を心配し、城山稲荷神社の御神霊を阿太加夜神社へ船で運び、長期にわたり五穀豊穣を祈願
日本三大船神事とは!? | |
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