下呂温泉街の中央を流れる益田川(飛騨川)の河原に湧く温泉が下呂温泉噴泉池で、湯だまりが露天風呂となっています。下呂大橋から丸見えのため、入浴は水着着用が義務づけられているので水着の持参が必要。マナーを守らず、裸で入浴する人がいるため、令和3年12月から入浴が禁止され、足湯としての扱いに。
益田川(飛騨川)の河原にある源泉を引湯の露天風呂
下呂温泉の開湯は平安時代に遡りますが、湯ヶ峰の山上に湧いた湯は1265(文永2)年に突然枯渇。その翌年、益田川の河原に降り立つシラサギを見つけた村人が、その場に行くと温泉が湧いていたという白鷺伝説が残されています。
噴泉池は、24時間入浴可能ですが、清掃時間や益田川(河川法上は飛騨川、従来の呼称は益田川)の増水時、花火などのイベントで隣接するしらさぎ緑地公園が使用される時などは利用不可となるケースもあるので注意が必要。
日本三名泉
室町時代の京都五山の僧、万里集九(ばんりしゅうく)の漢詩文集の東国旅行記『梅花無尽蔵』(永正3年/1506年完成)には「本邦六十余州ごとに霊湯あり。その最たるものは、上野の草津、津陽の有馬、飛州の湯島(下呂)、この三か所なり」と記されています。
さらに江戸時代、儒学者・林羅山の『林羅山詩集第三西南行日録』には、「我が国は諸州に温泉を多く有す。その最も著しいものは、摂津の有馬、上州の草津、飛騨の湯島(下呂)、この三か所なり」と万里集九の三名泉を追認し、さらに「今、有馬、草津は広く世の知るところとなり。湯島は古来の霊湯たること、遠く知るもの少なしといえども、入湯する人はその験を得ざることなし」と下呂温泉の妙(たえ)なる効能を讃えています。
下呂温泉噴泉池 | |
名称 | 下呂温泉噴泉池/げろおんせんふんせんいけ |
所在地 | 岐阜県下呂市幸田930 |
関連HP | 下呂市公式観光サイト |
電車・バスで | JR下呂駅から徒歩10分 |
ドライブで | 中央自動車道中津川ICから約53km。または、高山清見道路(中部縦貫自動車道)高山西ICから約59km |
駐車場 | 下呂市営駐車場(59台/有料) |
問い合わせ | 下呂市観光商工部観光課 TEL:0576-24-2222/FAX:0576-25-3252 |
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