境赤レンガ倉庫

境赤レンガ倉庫

群馬県伊勢崎市境、東武伊勢崎線境町駅(さかいまちえき)近くにあるのが、境赤レンガ倉庫。大正8年に繭(まゆ)の保管庫として建設された、レンガ造りの倉庫で、平成12年に当時の境町(平成17年に伊勢崎市に合併)が取得し、平成28年に耐震補強、天井裏の小屋組みなどの改修が行なわれています。

生糸売買で栄えた境町駅に残る赤レンガ倉庫

イギリス積みで、壁厚345mm(基礎部分は壁厚460mm)という重厚なレンガ倉庫で、大正8年、境運輸倉庫が鉄道での搬送を前提に繭保管庫、生繭乾燥場として建築したもの。
境町では清涼育に基づく「島村式蚕室」を考案した田島弥平(たじまやへい)らの島村養蚕農家もあり、島村勧業会社を通して蚕種のイタリア直売も行なわれていました。

赤レンガ倉庫に保管された繭の輸送には明治43年3月27日に開通した東武伊勢崎線が利用され、富岡製糸場にも運ばれています。
養蚕農家の繁栄を背景に、境町駅界隈は生糸売買で栄え、境赤レンガ倉庫西側には、機業家・金子仲次郎(かねこなかじろう)が昭和初期、輸出向けの伊勢崎銘仙を織る金子輸出織物工場を建てています(工場跡が伊勢崎市境図書館に、昭和12年築の居宅が「伊勢崎市境絹の館」になっています)。

境赤レンガ倉庫は、イベントホールやギャラリー機能を備えた市民の交流や地域活性化のための施設として生まれ変わり、1階が交流ラウンジ・ホール、2階には多目的スペースが配されています。

夜間はライトアップを実施。

境赤レンガ倉庫
名称 境赤レンガ倉庫/さかいあかれんがそうこ
所在地 群馬県伊勢崎市境765-1
関連HP 伊勢崎市公式ホームページ
電車・バスで 東武鉄道境町駅から徒歩3分
ドライブで 北関東自動車道太田藪塚ICから約10km
駐車場 16台/無料
問い合わせ 境赤レンガ倉庫 TEL:0270-61-8737 /FAX:0270-61-8737
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
島村養蚕農家群

島村養蚕農家群

群馬県伊勢崎市境島村、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産である田島弥平旧宅を中心に、蚕種(さんしゅ=カイコの卵)製造の農家の建物が残る一角が、島村養蚕農家群。江戸時代中期から蚕種の製造が始まり、明治時代にヨーロッパでのカイコの微粒子病に

 

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