福井県南条郡南越前町にある旧北陸線の駅跡が、大桐駅跡(おおぎりえきあと)。明治29年7月15日、 官設鉄道北陸線敦賀駅〜福井駅間が開業しますが、明治41年3月1日に大桐信号所として開設され、6月1日、地元の要望により駅に昇格したもの。北陸トンネルの完成で、昭和37年6月10日廃止。
北陸トンネルの完成で廃止された旧北陸線の駅
旧北陸線は鉄道庁によって明治26年に着工され、明治29年に敦賀〜福井間が開通。
昭和37年6月10日に北陸トンネルが開通するまでは、北陸線は、山岳路線の山中峠ルート(明治29年開通)で、4ヶ所のスイッチバックで25‰(パーミル)の急勾配を克服し、3ヶ所の駅(杉津駅、大桐駅、今庄駅)、3ヶ所の信号場、11ヶ所のトンネル、1ヶ所のロックシェッドで越前と若狭を隔てる難所を克服していました。
南側(敦賀駅側)からだと、北陸線トンネル群(3ヶ所)〜杉津駅 〜北陸線トンネル群(6ヶ所)〜山中信号場(スイッチバック)〜大桐駅(スイッチバック)〜今庄駅と連続していました。
現在は、福井県道207号今庄杉津線の道路トンネルに転用されていますが、この県道が往時の日本海と琵琶湖北岸の長浜を結んだ鉄道(明治29年開業、旧北陸線、昭和37年6月10日の北陸トンネル開通で廃止)の跡で、大桐駅跡も県道途中に位置しています。
旧北陸線・大桐駅跡 | |
名称 | 旧北陸線・大桐駅跡/きゅうほくりくせん・おおぎりえきあと |
所在地 | 福井県南条郡南越前町新道 |
ドライブで | 北陸自動車道今庄ICから約10km、敦賀ICから約20km |
駐車場 | なし |
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