達谷窟毘沙門堂

達谷窟毘沙門堂

伝承によれば、延暦20年(801年)、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が征夷の記念に毘沙門天を祀ったという岩窟が岩手県平泉町にある達谷窟(たっこくのいわや)で、懸崖造りの達谷窟毘沙門堂が岩窟の中に築かれています。最北の磨崖仏といわれる「岩面大佛」が岩壁に刻まれ、一帯は達谷西光寺が別当として管理しています。

窟堂としては日本一の規模とも

達谷窟毘沙門堂
最北の磨崖仏といわれる「岩面大佛」

鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』(文治5年9月28日の条)には、奥州藤原氏を滅ぼした帰路、毘沙門堂に参拝した源頼朝は、岩窟の由来を捕虜に尋ねたところ、平安時代初期に東北を支配していたという蝦夷(えみし)の首長・悪路王(あくろおう)が砦を構えていた場所で「田谷窟」(たこくのいわや)と称すると答えたと記されています。

『日本略記』に、延暦20年9月27日に「征夷大将軍坂上宿禰田村麿等言ふ。臣聞く、云々、夷賊を討伏す」とあり、翌年、胆沢城が築かれているので、朝廷の派遣した討伐軍と、この地を拠点とした首長との間に、戦闘があったことが推測されます。

岩壁に彫られた「岩面大佛」は、上下12尺(3.6m)、肩幅33尺(9.9m)の大仏の顔ですが、明治29年の地震で崩壊するまでは胸から下も健在でした。
元禄9年(1695年)には「大日之尊體」(だいにちのそんたい)と記され、その後は岩大佛と称していました。
大日如来とも推測できますが、別当である達谷西光寺では、阿弥陀仏だとしています。

達谷窟毘沙門堂の堂内には、平安時代造立のの丈六不動明王像が安置され、岩手県の文化財に指定されています。

参道に壱之鳥居、弐之鳥居、参之鳥居と鳥居が並ぶのは明治以前、神仏習合時代の名残り。
壱之鳥居のみ江戸時代のもので、弐之鳥居、参之鳥居は平成10年の再建。

名称 達谷窟毘沙門堂/たっこくのいわやびしゃもんどう
所在地 岩手県西磐井郡平泉町平泉北澤16
関連HP 達谷窟毘沙門堂公式ホームページ
電車・バスで JR平泉駅からタクシーで10分
ドライブで 東北自動車道一関ICから約7.7km
駐車場 50台/無料
問い合わせ TEL:0191-46-4931/FAX:0191-46-4931
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