高松城の二の丸と本丸を結び、内堀に架かる橋が鞘橋(さやばし)。本丸への唯一の登城ルートになっています。現在の橋は切妻造りの屋根で銅板葺き、そして切目のない腰板の付いた珍しい木橋で、明治17年に建て替えられたもの。さらに昭和45年〜46年に大規模な解体修理が行なわれています。
景観的要素も加味して架けられた美しい橋
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鞘橋は、全長31m、幅3.55m。
架橋当初は屋根はなく、両側に低い欄干(らんかん)があったのみでした。
そのため「らんかん橋」と呼ばれていました。
江戸も中期となって、太平の世になると、見通しの悪い橋でも問題がなくなり、より実用性が高い屋根と両側に腰板が付けられました。
藩政時代には、20年毎に橋の架け替えが行なわれていたと伝えられいます。
屋根付きの橋は、京都の修学院離宮上ノ茶屋、高台寺庭園、平安神宮神苑などに架けられています。
城としては珍しく、和歌山城の御橋廊下などとともに景観的要素をも加味して、庭園構造物を城郭に取り入れたことを示す珍しい橋となっています。
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高松城・鞘橋 | |
名称 | 高松城・鞘橋/たかまつじょう・さやばし |
所在地 | 香川県高松市玉藻町2-1 |
関連HP | 高松城(玉藻公園)公式ホームページ |
電車・バスで | JR高松駅から徒歩3分 |
ドライブで | 高松自動車道高松中央ICから約6km |
駐車場 | 玉藻公園駐車場(57台/無料) |
問い合わせ | 玉藻公園管理事務所 TEL:087-851-1521/FAX:087-823-6390 |
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