等々力緑地

神奈川県川崎市中原区、43.59haという多摩川沿いの広大な緑地が等々力緑地（とどろきりょくち）。等々力陸上競技場、硬式野球場、テニスコート、サッカー場、とどろきアリーナ、プール、等々力釣池、日本庭園、四季園、ふるさとの森、21世紀の森、催し物広場、川崎市民ミュージアムなどが整備されています。

多摩川の旧河道と氾濫原を利用した緑地

陸上競技場は川崎フロンターレのホームグラウンドでもあり、試合開催日には大変な人出となっています。
川崎市市民ミュージアムも2階には博物館展示室もあり、古代から近現代までの川崎市の歴史、民俗を学ぶことができます。
1階にはラウンジもあり飲食物を持ち込んでの利用も可能。

ちなみに等々力緑地は、多摩川の氾濫原（多摩川の蛇行帯地域）。
つまりは多摩川の旧河道です。
荏原郡等々力村に属する半島状の土地でしたが、多摩川の付替えにより、飛び地に。
その土地をめぐり、江戸時代に等々力村と小杉村で大岡越前守の裁断を仰ぐという境界問題まで発展しています。
明治末に、飛び地解消で東京府から神奈川県橘樹郡中原村（現・川崎市中原区）に編入されています。
釣り池は旧河道ではなく、東京横浜電鉄（現・東急電鉄）が行なった砂利採掘の跡。
令和元年の台風19号で、川崎市市民ミュージアムが水害の被害を受けたのも旧河道に位置するからです。