関宿(亀山市関宿伝統的建造物群保存地区)

関宿(亀山市関宿伝統的建造物群保存地区)

東海道五十三次の江戸・日本橋から数えて47番目の宿場が関宿。鈴鹿峠の東の麓に位置し、西の追分で大和街道が、東の追分で伊勢街道が分かれた重要な宿場が関宿。宿場は東の追分から西の追分まで1.8kmに渡る長大なもので、25.0haが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、町並みの保存修復が行なわれています。

旧東海道は「日本の道100選」にも選定

関の名は、もちろん鈴鹿関に由来。
大宝元年(701年)に設置、延暦8年(789年)廃止された鈴鹿関は、現在の宿場町あたりにあったと推測され、鈴鹿関の西辺築地塀部分が観音山の麓で発掘され、国の史跡になっています。

江戸時代、東海道の宿場町は、国道1号が宿場の外れを通ったことから古き町並みが奇跡的に残され、中山道の妻籠宿に匹敵するような美しい家並みが現存しています(東海道で往時の家並みが残る、唯一の宿場です)。
軒を連ねる400軒のうち約半数が江戸・明治期の歴史的な建造物。
本陣のある中町がその中心です。

関宿には東海道沿いに行基開山と伝わる関地蔵院があり、その門前町として開けたのが関の始まり。
天然痘撲滅のために奈良の大仏が建立されていますが、三関のひとつ、古代の要衝・鈴鹿の関には、関地蔵院が建立されたのです。

同じ中町にある「旅籠玉屋歴史資料館」は、「関で泊まるなら鶴屋か玉屋、まだも泊まるなら会津屋か」と謳われた旅籠。
玉屋の向かいにある「深川屋」は寛永年間(1624年~1629年)創業の和菓子屋。
甲賀深川郷の土豪だった初代・服部伊予保重は信長に追われて関に移り住み、銘菓「関の戸」を考案したのだという。
鶴屋脇本陣波田野家(非公開)、お食事処「会津屋」(往時の旅籠を再生)など往時を偲ぶ家並みをのんびりと散策できます。
中町あたりから京方面を眺めると、関地蔵院の大屋根、鈴鹿山脈を眺望し、絵になる光景です。
関宿の旧東海道は、「日本の道100選」にも選定されています。

関宿(亀山市関宿伝統的建造物群保存地区)
名称 関宿(亀山市関宿伝統的建造物群保存地区)/せきじゅく(かめやましせきじゅくでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちく)
所在地 三重県亀山市関町中町
関連HP 亀山市公式ホームページ
電車・バスで JR関駅から徒歩8分
ドライブで 名阪国道関ICから約1km
駐車場 関町観光駐車場(30台/無料)・道の駅関宿駐車場(36台/無料)
問い合わせ 亀山市文化スポーツ課まちなみ文化財グループ TEL:0595-96-1218/FAX:0595-96-2414
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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