女狭穂塚(西都原古墳群)

西都原古墳群(さいとばるこふんぐん)にある女狭穂塚(めさほづか)は、全長176m、後円部直径96m、後円部高さ15mで、九州では最大の前方後円墳。宮内庁は、木花開耶姫(このはなさくやひめ)の陵墓参考地に治定しています。近くの男狭穂塚(おさほづか/帆立貝形古墳)と並び九州最大の古墳です。

ヤマト王権と日向の権力者との関係性を示す陵墓

西都原古墳群 空撮 Photo Map

5世紀前半中頃に造られたと推定される畿内式前方後円墳で、発掘調査が行なわれておらず、被葬者はわかっていませんが、ヤマト王権と密接なつながりのある南九州の盟主の墓であることは確実です。

1日1000人が動員されたと推測してもその完成には2年半を費やしたと試算されるほどの大工事だったはずです。
男狭穂塚・女狭穂塚は、仁徳天皇の妃・髪長姫(かみながひめ=髪長比売)と、その父・諸県君牛諸井(もろかたのきみうしもろい)の墓ではないかとも推測されています。
『古事記』によれば、髪長姫は、日向国(ひむかのくに)の諸県君(もろがたのきみ=宮崎県南部の豪族)の娘。
あまりの美しさで、応神天皇が呼び寄せますが、息子である大雀命(仁徳天皇)が難波津で見初めて妻にするという話が残されています。
ヤマト王権と日向の権力者との関係性を示す伝説と陵墓といえるのです。

陵墓参考地なので立ち入ることはできませんが、前方部の拝所から遥拝できます。
例年、『西都古墳まつり』(11月第1土・日曜)の2日目の日曜の特別参拝時のみ立ち入ることが許可されています。

女狭穂塚(西都原古墳群)
名称女狭穂塚(西都原古墳群)/めさほづか(さいとばるこふんぐん)
所在地宮崎県西都市三宅
関連HP西都市観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR南宮崎駅から徒歩3分の宮交シティバスターミナルから西都行き宮崎交通バスで1時間3分、西都バスセンター下車、タクシーで5分
ドライブで東九州自動車道西都ICから約7km
駐車場700台/無料
問い合わせ西都市観光協会 TEL:0983-41-1557/FAX:0983-41-1559
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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