甘樫丘

甘樫丘

飛鳥(あすか=明日香村)の中心に位置する標高147.7mの小高い丘が甘樫丘(あまかしのおか)。東麓は、大化の改新以前に蘇我蝦夷(そがのえみし)・蘇我入鹿(そがのいるか)の屋敷があったと推定される場所。一帯は歴史公園(国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区)として丘の北側には甘樫丘展望台、南側には川原展望台が整備されています。

大和三山を一望にする歴史的な丘

標高148mの甘樫丘展望台(展望広場)からは明日香村や耳成山(みみなしやま)、畝傍山(うねびやま)、天香具山(あまのかぐやま)の大和三山(やまとさんざん)、藤原京、遠くには生駒山、二上山、葛城山、金剛山系の山並みなどを見渡すことができます。

全長2.3kmの「万葉の植物園路」も整備され、万葉集、古事記、日本書紀に記された40種類の万葉植物を観察することが可能。

『日本書紀』には允恭天皇(いんぎょうてんのう)の時代に「盟神探湯」(くがたち)が行なわれた場所として記されています。
「盟神探湯」は、煮え湯の入った釜に手を入れ「正しき者には火傷なし、偽りし者は火傷あり」という古代の裁判。
丘の北側には推古天皇を主祭神とし武内宿禰による創建と伝えられる古社、甘樫坐神社(あまかしにますじんじゃ)も鎮座し、10月10日には盟神探湯神事も齋行されています。

駐車場(国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区川原駐車場)は丘の南側、万葉植物花壇近くにあり、川原展望台を経由して甘樫丘展望台に到達できます。

甘樫丘
東麓にある蘇我入鹿首塚から眺めた甘樫丘
甘樫丘
名称甘樫丘/あまかしのおか
Amakashi no Oka(Amakashi Hill)
所在地奈良県高市郡明日香村豊浦
関連HP国営飛鳥歴史公園公式ホームページ
電車・バスで近鉄橿原神宮前駅から奈良交通バス飛鳥方面行きで7分、甘樫丘下車、徒歩10分
ドライブで西名阪自動車道郡山ICから約19km
駐車場飛鳥歴史公園甘樫丘地区駐車場(30台/無料)
問い合わせ国営飛鳥歴史公園飛鳥管理センター TEL:0744-54-2441
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区

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甘樫丘・甘樫丘展望台

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蘇我入鹿首塚

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