興福寺・南円堂

国宝の建築物が建ち並ぶ名刹・興福寺内に建つ観音堂が南円堂で、813(弘仁4)年、藤原冬嗣(ふじわらのふゆつぐ)が父・内麻呂(うちまろ)の追善のために建立したもので藤原氏の信仰の中心的な存在。日本最古の巡礼である西国三十三所第九番札所ともなっています。

運慶の父、康慶一門が鎌倉初期に作った本尊を安置

運慶の父、康慶一門が鎌倉初期に作った不空羂索観音菩薩像(ふくうけんさくかんのんぼさつざぞう=国宝)を本尊とし法相六祖像、四天王像(国宝)が安置されています。

兵火のため往時の建物は焼失、現存する建物は1741(寛保元)年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。
再建には北円堂(国宝)を参考にして建てられたと伝わります。
堂の前に生える 「南円堂藤」 は南都八景の一つ。
毎年10月17日に特別開扉。

興福寺は「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録。

西国三十三所霊場間の距離・時間

8番・豊山長谷寺(奈良県桜井市初瀬731-1) — (30km/1時間) — 9番・興福寺南円堂(奈良市登大路町48) — (32km/55分) — 10番・明星山三室戸寺(京都府宇治市莵道滋賀谷21)
※距離と時間はルートや交通状況により変動するため、およその目安です

南円堂
興福寺・南円堂
名称興福寺・南円堂/こうふくじ・なんえんどう
Nanendo(Southern Round Hall),Kohfukuji
所在地奈良県奈良市登大路町48
関連HP興福寺公式ホームページ
電車・バスでJR奈良駅から奈良交通バス市内循環で5分、県庁前下車すぐ。近鉄奈良線奈良駅の東改札口からすぐ
ドライブで京奈和自動車道木津ICから約6.4km
駐車場興福寺駐車場(46台/有料)
問い合わせ興福寺寺務所 TEL:0742-22-7755
南円堂納経所 TEL:0742-24-4920
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
長谷寺

長谷寺

奈良県桜井市初瀬に建つ真言宗豊山派総本山の古刹が長谷寺(はせでら)。正式には豊山神楽院長谷寺といい、朱鳥元年(686年)、僧・道明が天武天皇のために銅板法華説相図(千仏多宝仏塔=国宝)を安置したことが始まり。舞台造り(懸造り)の本堂・礼堂は

三室戸寺

三室戸寺

奈良時代の末期、宝亀元年(770年)に光仁天皇(こうにんてんのう)の勅願により創建した古刹が三室戸寺(みむろとじ)で本山修験宗の別格本山。天皇・貴族の崇拝を集め、西国三十三所第10番札所にもなっている。5000坪の大庭園には四季の花が咲き、

興福寺・北円堂

721(養老5)年8月、興福寺創建者、藤原不比等(ふじわらのふひと)の一周忌に、元明上皇、元正天皇の両女帝が太政大臣の長屋王(ながやのおおきみ)に命じて創建した八角円堂。日本に現存する八角円堂のうち最も美しいと賞賛される堂で、もちろん国宝で

興福寺・三重塔

興福寺の三重塔は、1143(康治2)年、崇徳天皇(すとくてんのう)の中宮・藤原聖子(ふじわらのきよこ=皇嘉門院聖子/こうかもんいんせいこ)が創建し、1180(治承4)年、平重衡の兵火で焼失後、間もなく再建されたもので、北円堂とともに興福寺で

興福寺・五重塔

興福寺の国宝に指定される五重塔は、730(天平2)年、興福寺を創建した藤原不比等(ふじわらのふひと)の娘・光明皇后(聖武天皇の皇后)が創建したもの。度重なる兵火のため焼失し、現在の塔は1426(応永33)年に再建されたものと伝わります。国宝

興福寺・東金堂

法相宗大本山、669(天智8)年に藤原鎌足の病気平癒を祈願して妻・額田王が造営した山階寺が始まりと伝わる古刹が奈良の興福寺。平城遷都の際、鎌足の息子・藤原不比等により現在地に移され寺名を興福寺と改めました。薬師如来像を本尊として祀る東金堂は

興福寺

奈良にある法相宗(ほっそうしゅう)の大本山が興福寺。奈良に都(平城京)があった時代には大官大寺(大安寺)、元興寺、薬師寺とともに四大寺の一つに数えられた名刹。南円堂は西国三十三所第9番札所で、多くの巡礼の人の姿を見かけます。世界遺産「古都奈

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