薬師寺西塔は、1528(享禄元)年の兵火により焼失、礎石のみが残されていたものを昭和56年に453年ぶりに再建。国宝の東塔とほぼ同じ形で、白鳳様式を用いて建てられています。よく見ると東塔は裳階(もこし=軒下壁面に付いた庇状構造物)部分が白壁なのに、西塔には連子格子を取付けた連子窓(れんじまど)が設けられています。
国宝・東塔との比較も楽しいので、ぜひお試しを
東塔も元々は連子窓でしたが修復時に白壁になったと推測されています。
連子窓を青(緑がかった色)、扉や柱が丹塗り(にぬり)なのはまさに「あおによし」(青丹良し)という平城京を代表する着色だったわけ。
現状では西塔には基礎の沈下などがないため、東塔より少し高くそびえ立っているのですが、数百年後には同じ高さになるのだとか。
薬師寺は「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録。
青丹よし
『万葉集』に「青丹よし 寧楽ならの京師みやこは咲く花の 薫にほふがごとく 今盛りなり」とうたわれ、「青丹よし」は奈良にかかる枕詞まくらことばとなっています。
「あをによし」は「青丹吉」と表記され、青丹は青色の土、吉は「よい」状態であること。
平城京北側の奈良山(佐紀丘陵、佐保丘陵)は往時、良質の青土が採取されて平城京の建築物などの塗装に使われ、「青丹吉」という褒め言葉としての枕詞ができたと推測できます。
ただし、青丹よしの由来には諸説あって定かでありません。
「あをによし」は「青丹吉」と表記され、青丹は青色の土、吉は「よい」状態であること。
平城京北側の奈良山(佐紀丘陵、佐保丘陵)は往時、良質の青土が採取されて平城京の建築物などの塗装に使われ、「青丹吉」という褒め言葉としての枕詞ができたと推測できます。
ただし、青丹よしの由来には諸説あって定かでありません。
薬師寺・西塔 | |
名称 | 薬師寺・西塔/やくしじ・さいとう Yakushi-ji Temple,Saito(West Pagoda) |
所在地 | 奈良県奈良市西ノ京町457 |
関連HP | 薬師寺公式ホームページ |
電車・バスで | 近鉄橿原線西ノ京駅から徒歩2分。またはJR奈良駅から奈良交通バス六条山行きで18分、薬師寺下車すぐ |
ドライブで | 西名阪自動車道郡山ICから約7.5km。第二阪奈道路宝来出口から約5km |
駐車場 | 薬師寺駐車場(100台/有料) |
問い合わせ | 薬師寺 TEL:0742-33-6001/FAX:0742-33-6004 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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