陶舗やまわ

陶舗やまわ

埼玉県川越市の川越市川越伝統的建造物群保存地区に選定される蔵造りの町並み(川越一番街商店街)にあるのが、陶舗やまわ。角地に建ち、ひときわ目を引く重厚な建物は、川越大火直後の明治26年築の蔵造り。NHK連続テレビ小説『つばさ』(平成21年放送)の舞台にもなった建物です。

連続テレビ小説『つばさ』で、つばさの実家だった店蔵

明治26年、川越大火直後に、呉服商を営む山本平兵衛が建てた蔵造りの店舗。
原家住宅として川越市の有形文化財に指定されています。
川越の蔵造りの特徴は、倉庫としての蔵でなく、店舗を蔵造りとした「店蔵」ですが、その典型的な建物なので、町歩きの際は、ぜひ注目を。

NHK連続テレビ小説『つばさ』では、この建物がヒロインつばさの実家、老舗和菓子店「甘玉堂」という設定。
美しい店蔵は、現存する入母屋形式の土蔵造りとしては日本でも最大級の規模で、2階に配された分厚い5つの観音開きの窓が印象的(閉じたときの密閉性も確保されています)。
観音開きの窓の下には、火災時に人が立つことのできる目塗台(めぬりだい)が設置されています。
これは、火災時にまず観音扉を閉め、その後、さらに密閉性を高めるため扉の目地に土などを塗りこめるために設けられているもの。

また、窓の上には4段になった軒蛇腹。
屋根には瓦製の鍾馗(しょうき)が魔除けとしてのっています。

店蔵を利用し、太い柱や梁を活かした店内では地元陶芸作家の作品を展示販売。
オリジナル商品として、蔵のまちマグカップ、「小江戸川越 福福まねき猫」、「小江戸川越 蔵のまち手ぬぐいタオル」なども用意しています。

「さつまいもミニ懐石』が評判の話処「陶路子」(とろっこ)を併設。
リームあんみつ、さつまいもケーキなどでひと息つくことができます。

1時間程度で気軽に体験できる陶芸の「おためし体験」、「絵付け体験」のほか、1日陶芸教室も実施。

陶舗やまわ
名称 陶舗やまわ/とうほやまわ
所在地 埼玉県川越市幸町7-1
関連HP 陶舗やまわ公式ホームページ
電車・バスで 西武新宿線本川越駅から徒歩15分
ドライブで 関越自動車道川越ICから約6kmで市内観光用駐車場
駐車場 市内観光用駐車場(157台/無料)、川越駅東口公共駐車場(286台/有料)、土・日曜、祝日のみ市庁舎南側駐車場(120台/有料)、市庁舎北側駐車場(90台/有料)を利用可能
問い合わせ 陶舗やまわ TEL:049-222-0989/FAX:049-222-0948
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
時の鐘

時の鐘

埼玉県川越市の中心部、蔵造りの街並みに建つのが時の鐘。江戸時代初頭から城下の町に時を告げてきた川越のシンボル的な存在の鐘撞堂です。川越藩主・酒井忠勝(さかいただかつ)が初代の堂を創建し、現存する時鐘楼は、明治26年に起きた川越大火直後、店も

川越市蔵造り資料館

川越市蔵造り資料館

埼玉県川越市の蔵造りの町並みにある川越市立のミュージアムが川越市蔵造り資料館。明治26年の川越大火直後に焼失を免れた現在の大沢家住宅など数軒の蔵造りや東京の日本橋界隈の商家を参考に、煙草卸商を営んでいた小山文造(屋号「万文」)が建てた蔵造り

蔵造りの町並み(川越一番街商店街)

蔵造りの町並み(川越一番街商店街)

小江戸と呼ばれる埼玉県川越市は、松平家17万石の城下町として栄え、最盛期には100軒以上の蔵造りの建物が建ち並んでいました。蔵造りの町並み(川越一番街商店街)一帯には見事な蔵が並び、散策に絶好。明治26年の川越大火後、防火建築として蔵造りの

大沢家住宅

大沢家住宅

埼玉県川越市にある現存する川越最古の蔵造り建築が大沢家住宅。呉服太物を商っていた近江屋半右衛門が寛政4年(1792年)に建てた蔵造りの店舗。明治26年の川越の大火でも焼失から免れ、国の重要文化財に指定されています。平成元年から4年間にわたっ

亀屋本店(山崎家住宅)

亀屋本店(山崎家住宅)

埼玉県川越市、川越市川越伝統的建造物群保存地区に選定される蔵造りの町並み(川越一番街商店街)にある商家で、老舗の和菓子店が、亀屋本店(山崎家住宅)。浅間山が噴火した天明3年(1783年)の創業(初代は信州中野の出身)で、現存する店蔵は、明治

旧八十五銀行本店本館

旧八十五銀行本店本館

埼玉県川越市、川越市川越伝統的建造物群保存地区に選定される蔵造りの町並み(川越一番街商店街)の一画に建つレトロな洋館が、旧八十五銀行本店本館。現存する建物は、明治26年の川越大火で焼失後、大正7年の竣工で、国の登録有形文化財に指定。商都・川

亀屋本店(山崎家住宅)

亀屋本店(山崎家住宅)

埼玉県川越市、川越市川越伝統的建造物群保存地区に選定される蔵造りの町並み(川越一番街商店街)にある商家で、老舗の和菓子店が、亀屋本店(山崎家住宅)。浅間山が噴火した天明3年(1783年)の創業(初代は信州中野の出身)で、現存する店蔵は、明治

川越アートカフェ エレバート(田中家住宅)

川越アートカフェ エレバート(田中家住宅)

埼玉県川越市、川越市川越伝統的建造物群保存地区に選定される蔵造りの町並み(川越一番街商店街)の一画にある、レトロな雰囲気のカフェが、川越アートカフェ エレバート(田中家住宅)。大正4年2月25日築、耐火建築の土蔵造りで、かつ街路建築(看板建

宮岡刃物店

宮岡刃物店

埼玉県川越市、川越市川越伝統的建造物群保存地区に選定される蔵造りの町並み(川越一番街商店街)にある蔵造りの商家が、宮岡刃物店。一生使えるという包丁などを販売。天保13年(1843年)創業で、現存する建物は、明治26年の川越大火後の、明治30

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ