荒神谷史跡公園

荒神谷史跡公園

「出雲の原郷」とも呼ばれる島根県出雲市斐川町(ひかわちょう)。『出雲風土記』に記される仏経山(神名火山)の東3km、高瀬山北麓の小さな谷に位置する荒神谷遺跡。斐川町の小さな谷間から、昭和59年夏に358本という信じられない数の銅剣が出土。出雲の古代史を書き換えた遺跡は、現在、荒神谷史跡公園として整備、公開されています。

出土品は「島根県荒神谷遺跡出土品」として国宝に!

昭和58年、広域農道(愛称・出雲ロマン街道)の建設の際の事前調査で、調査員が古墳時代の須恵器の破片を発見したことから本格的な発掘調査が始まりました。

昭和59年7月、標高22mの丘陵斜面、地表下50cmの粘土質から4列に並ぶおびただしい銅剣が発見されました。
最終的にその数は358本。
それまでの鋼剣類の国内総出土数が約300本だったのですから、その出土数はまさに驚異的。
昭和60年7月には、出土地の右7m地点で、さらに銅矛(どうほこ)16本、銅鐸(どうたく)6個が出土。
従来の古代出雲に関する学説(それまでは、古代出雲の文化は神話の粋を抜け出ないというのが定説でした)を覆すような、重要な意味を有するエポックメイキング的な遺跡となったのです。
昭和60年に銅矛、銅鐸が出土した場所は、そのままの状態で保存され見学することが可能。

出土した銅剣358本、銅鐸6個、銅矛16本は、「島根県荒神谷遺跡出土品」として国宝に指定され、島根県立古代出雲歴史博物館に常設展示されています。

27.5ha広大な公園で、古代史のロマンを感じながら、遊ぶ

荒神谷史跡公園

荒神谷史跡公園の中心に位置するのが広さ1万平方の西谷池(さいだにいけ)。
ほとりには「水辺の小径」と名付けられた遊歩道も整備され、散策にも絶好です。
湖の北側には親水デッキもあり、のんびりとくつろぐことができます。
6月初旬~7月下旬には西谷池に睡蓮、6月下旬~7月下旬には博物館前面に広がる古代ハス池の蓮が咲きます。

当時の農法を再現した「古代農耕地」では黒米(古代米)を栽培し、春には田植え体験、秋には稲刈り体験も可能です。
キャンプ場やバーベキューサイトもあり、1日のんびりと遊ぶことができます。

荒神谷遺跡自体が高瀬山北麓の丘陵地帯の小さな谷間にあるため、池の周囲は丘のような山に囲まれ新緑、紅葉シーズンにもぜひ注目を。
古代の出雲は現在の平野部が内海だったこともあり、丘陵地帯の山麓である斐川町あたりに生活圏がありました。
荒神谷遺跡と山を隔てて南東に3kmほどの場所には、39の銅鐸(国宝)が出土した加茂岩倉遺跡があります。

出雲神話は単なる神話ではなく、古代出雲にあった王国(文化圏)の栄華盛衰を今に伝える伝承ともいえるのです。
遺跡から発掘された銅製品の銅は朝鮮半島から輸入されたものなのか、はたまた地元出雲で産したものなのかも定かでなく、古代出雲にあった王国は、まだ謎に包まれたままです。

出雲縁結び空港からも近いので、日本の古代史を書き換えた遺跡に、ぜひお立ち寄りを。

荒神谷史跡公園
名称荒神谷史跡公園/こうじんだにしせきこうえん
所在地島根県出雲市斐川町神庭853
関連HP荒神谷博物館公式ホームページ
電車・バスでJR荘原駅からタクシーで5分
ドライブで山陰自動車道斐川ICから約2.4km
駐車場荒神谷史跡公園南駐車場(125台/無料)・北駐車場(64台/無料)
問い合わせ荒神谷史跡公園管理棟 TEL:0853-72-7693/FAX:0852-72-7695
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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2025年6月29日(日)9:30~15:00、島根県出雲市の荒神谷史跡公園で『荒神谷ハスまつり』を開催。2000年ハス池には5000株、5万本の古代ハスが開花。例年、ハスの葉でお茶ジュースを飲む象鼻盃席(ぞうびはいせき)、斐川町特産品販売

島根県立古代出雲歴史博物館

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島根県出雲市、出雲大社の社殿近くに建つ出雲の古代を詳細に解説する県立の博物館が島根県立古代出雲歴史博物館。中央ロビーには出雲大社境内から平成12年に発見された宇豆柱(うづばしら)を展示。常設展では、「出雲大社と神々の国の祭り」、「出雲國風土

荒神谷博物館

荒神谷博物館

島根県出雲市斐川町(ひかわちょう)、荒神谷遺跡の入口、荒神谷史跡公園の西谷池に面した位置にある遺跡博物館が荒神谷博物館。昭和59年、荒神谷遺跡からそれまで全国で出土した合計本数をも上回る358本もの銅剣が出土、翌年には銅鐸6個と銅矛16本が

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